PrivateNotebookOptions
低レベルのノートブック設定を指定するノートブックオプションである.
詳細
- 典型的な用法はPrivateNotebookOptions->{opt1->val1,opt2->val2,…}である.
- 設定可能なサブオプション
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"DoubleBuffer" True スクリーンのちらつきを減らすためのダブルバッファを,ノートブックを編集中に使うかどうか "ExcludeFromShutdown" False ノートブックウィンドウにメニューバーが統合されているプラットフォームで,最後のノートブックを閉じることでWolframシステムが終了されるかどうか "FileContents" {"FileLeader","StandardFileLeader","NotebookData","StandardFileTrailer","FileTrailer"} ノートブックファイルに保存されるべき成分とその順序 "FileLeader" "" 保存されたノートブックファイルに添付されるべき,カスタマイズされたファイルヘッダを含む文字列 "FileOutlineCache" Automatic ノートブックファイルを保存するときに,アウトラインキャッシュを含めるかどうか "FileTrailer" "" 保存されたノートブックファイルに添付されるべき,カスタマイズされたファイルフッタを含む文字列 "FinalWindowPrompt" False ノートブックウィンドウにメニューバーが統合されているプラットフォームで,最後のノートブックを閉じることでWolframシステムの終了が促されるかどうか "SafeFileOpen" None Wolframシステムが,ノートブックを開く前に,特別な注意を必要とするかどうか "SafeFileSave" "Prescan" Wolframシステムが,ファイルを保存する前に,特別な注意を必要とするかどうか - デフォルト設定の"DoubleBuffer"->Trueでは,常に描画されたノートブックの2つのコピーがメモリに保存される.スクリーン上に表示されるノートブックは更新されるが,スクリーンにはバックアップ用のコピーが表示され,編集によるちらつきを少なくする.
- "SafeFileOpen""IgnoreCache"と設定すると,Wolframシステムはノートブックを開く際にファイルのアウトラインキャッシュを無視する.ファイルのアウトラインキャッシュには,ノートブックの構造に関する情報が入っており,大きいノートブックを開く際にかかる時間を短縮する."IgnoreCache"と設定すると,ファイルのアウトラインキャッシュが壊れている場合でさえも,ノートブックを開くことができる.この設定は,Notebook OptionsダイアログのParse and Load Entire Notebook into Memory before Opening(開く前にノートブック全体を解析しメモリにロード) オプションと同じ効果がある.
- "SafeFileOpen""Prescan"設定すると,Wolframがノートブック中の各セルの式を,それがCell[で始まっていることを確かめるためにスキャンする.これは,ファイルが壊れているかどうかを確かめる手早い方法である.
- "SafeFileOpen"->Noneと設定すると,Wolframシステムはノートブックを開く前に特別な注意をしない.ノートブックを開く時間を最短にしたいときは,この設定を使うとよい.
- デフォルト設定の"SafeFileSave""Prescan"を使うと,Wolframシステムはノートブックのバイト数を推定し,保存する前に十分なディスクスペースがあるかどうかを確かめる.十分なディスクスペースがない場合は,メッセージが表示される.
- "SafeFileSave""TempFile"と設定すると,Wolframシステムは既存のコピーに上書きせずに,ファイルの新たなコピーを作って保存する.このため,ディスクスペースが十分ではない場合でも,ファイスの最後に保存されたバージョンが確実に残る.新たなコピーが保存されると,それ以前のコピーは削除される.
- UnixやWindows2000のように複数のユーザが使うプラットフォームの場合は,"TempFile"設定が関係してくる.これらのプラットフォームでは,マシンに十分な空きスペースがあっても,ユーザのディスク割当てを超える場合はファイルの保存操作ができない.
- "SafeFileSave"->Noneと設定すると,Wolframシステムはノートブックを保存する前に特別な注意を行わない.ファイル保存のための十分な空きスペースがある場合は,この設定を使うとよい.
例題
Wolfram Research (1999), PrivateNotebookOptions, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/PrivateNotebookOptions.html (2014年に更新).
テキスト
Wolfram Research (1999), PrivateNotebookOptions, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/PrivateNotebookOptions.html (2014年に更新).
CMS
Wolfram Language. 1999. "PrivateNotebookOptions." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2014. https://reference.wolfram.com/language/ref/PrivateNotebookOptions.html.
APA
Wolfram Language. (1999). PrivateNotebookOptions. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/PrivateNotebookOptions.html