SiderealTime

SiderealTime[]

現在の日付と場所について,子午線の赤経を与える.

SiderealTime[date]

指定の日付について,子午線の赤経を与える.

SiderealTime[loc]

指定の場所について,子午線の赤経を与える.

SiderealTime[loc,date]

指定の日付と場所について,子午線の赤経を与える.

SiderealTime[{{loc1,date1},{loc2,date2},}]

指定の日付でのすべての指定の場所における,子午線の赤経を与える.

SiderealTime[loc,date,func]

func を使って,拡張された場所について何を返すかを決定する.

SiderealTime["MeanTime",loc,date,func]

指定の日付,位置,集計関数についての平均恒星時を与える.

詳細

  • 恒星時は,一般に,夜空における天体の位置を求め,最適な観測のためにいつどこに望遠鏡を向けるべきかを決定するために使われる.
  • SiderealTimeは,伝統的に天の赤道に沿って測定された角度で行われているように,Quantity角を,赤経の時,分,秒の混合単位で返す.
  • SiderealTime[loc,date]SiderealTime["ApparentTime",loc,date]と等しく,その日の見かけの赤道と分点に基づいて現地の視(真)恒星時を計算するので,歳差運動と章動運動の両方の影響を含む.
  • SiderealTime["MeanTime",loc,date]は,その日の平均赤道と分点に基づいて現地の平均恒星時を計算するので,歳差運動の影響は含むが章動運動は平均される.
  • SiderealTime[]は,$GeoLocation$TimeZoneを使って,現在の位置と時間帯を見極める.
  • 位置は,GeoPositionオブジェクト,度を単位とした{lat,lon}のペア,Entity地理位置,GeoGraphicsプリミティブで指定できる.
  • datespec は,DateObject式,TimeObject式,日付文字列あるいは{y,m,d,h,m,s}の日付リストでよい.
  • datespec は,明示的なTimeZoneオプションの値があるDateObjectまたはTimeObjectの式である場合を除いて,$TimeZoneにあると仮定される.
  • loc および date は,個々の項目でも,それらのリストでもよい.
  • datespec が日付のリストである場合には,結果にはTimeSeriesオブジェクトが含まれる.
  • datespec は,DateRangeの指定との互換性がある{start,end,increment}として指定できる.
  • SiderealTime[,func]は,拡張された場所が指定されている場合に,出力の形式を指定するのに使われる.
  • func に可能な設定
  • Automatic拡張された場所についてのみ区間を返す
    Interval指定された場所すべてについて区間を返す
    Mean拡張された場所について平均値を返す
    Min拡張された場所について最小値を返す
    Max拡張された場所について最大値を返す
    StandardDeviation拡張された場所について標準偏差を返す

例題

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  (5)

現在地について恒星時を計算する:

指定の日付について恒星時を計算する:

指定の場所について恒星時を計算する:

指定の経度と緯度,および日付について,恒星時を計算する:

指定の都市と日付について恒星時を計算する:

スコープ  (8)

日付  (3)

日付はDateObjectとして指定できる:

日付は日付の文字列として指定できる:

日付の範囲について,恒星時を生成する:

場所  (5)

場所は,経度と緯度のペアでよい:

都市は,特定の単一の場所として取り扱われる:

拡張された場所についての結果は,デフォルトで区間である:

拡張された場所についての結果の形式は,無効にすることができる:

複数の場所について恒星時を生成する:

アプリケーション  (2)

正午における太陽の赤経と恒星時の違いを求めることで,均時差をプロットする:

視恒星時と平均恒星時の差は分点差と呼ばれる:

1年間の分点差を表示する:

同じ計算を20年分行う.主章動サイクルは18.6年であることが分かる:

一次周期は,経度における章動運動の17.2秒角の振動に対応する:

特性と関係  (3)

SiderealTimeの出力は角度であって時間ではない:

SiderealTimeは恒星に対する地球の自転を追跡する.完全な自転に1恒星日かかる:

地球は恒星に対して1日未満で自転する.丸1(太陽)日になるためにはもう少し回転する必要が有る:

これが1年間積み重なることで,地球は365.242日に恒星に対して366.242回転することになる:

同様に:

考えられる問題  (1)

時間ベースの概念のように見えるが,SiderealTimeは実際には角度である:

おもしろい例題  (1)

場所と日付を選ぶ:

次は,上記の場所と時間における恒星時である:

太陽,月,惑星の赤経を取る:

それぞれのテキストラベルを作る:

南極から見た恒星についての太陽,月,惑星の向きをプロットする:

Wolfram Research (2014), SiderealTime, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/SiderealTime.html (2021年に更新).

テキスト

Wolfram Research (2014), SiderealTime, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/SiderealTime.html (2021年に更新).

CMS

Wolfram Language. 2014. "SiderealTime." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2021. https://reference.wolfram.com/language/ref/SiderealTime.html.

APA

Wolfram Language. (2014). SiderealTime. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/SiderealTime.html

BibTeX

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BibLaTeX

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