SystemCredentialStoreObject
SystemCredentialStoreObject[assoc]
認証情報ストアを表す.
詳細
- 認証情報ストアは,使用するオペレーティングシステムによって,キーチェーンあるいはキーリングとも呼ばれる.
- assoc は,特定の認証情報ストアを使用するために必要な詳細を含むAssociationである.
- assoc で使われるキーには以下がある.
-
"Backend" 使用するストアのバックエンド "Keyring" 使用するキーリング "EncryptedFileBase" "EncryptedFile"の場所 - "Backend"は,使用可能な認証情報ストアの実装のどれを使うかを指定する.
- Windowsでは,デフォルトのバックエンドはWindows Credential Managerを表す"System"である.
- macOSでは,デフォルトのバックエンドはAppleのKeychain Accessパスワード管理システムを表す"System"である.
- Linuxでは,デフォルトのバックエンドは"EncryptedFile"である.Linuxは,使用可能であれば"KWallet"バックエンドあるいは"LibSecret"バックエンドを使うこともできる.
- "EncryptedFile"バックエンドはすべてのプラットフォームとWolfram Cloudで使用できる.
- "EncryptedFile"バックエンドについては,任意の"EncryptedFileBase"キーを使って暗号化されたファイルの場所が指定できることがある.デフォルトの場所は$UserBaseDirectory/ApplicationData/Credentialsである.
- 特定のバックエンドが,秘密を保管する1つあるいは複数の別々のキーリングをサポートすることがある."Keyring"はどのキーリングを使用するかを指定する.
- 使用するバックエンドによっては,使用するために特定のキーリングをアンロックしなければならないかもしれない.システムは,キーリングのアンロックに必要な場合はパスワードを要求する.
- Windowsでは,"System"のキーリングがWindows Credential Managerでサポートされる唯一のキーリングである.
- macOSとLinuxでは複数のキーリングを作ることができる.キーリングを管理するためには,オペレーティングシステムに特有のツールを使わなければならない.
- "EncryptedFile"バックエンドについては,暗号化されたファイル名は"Keyring"の値に基づいている.
- macOSで"Keyring"Automaticの設定のときは,オペレーティングシステムが設定したキーリングが使われる.
例題
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Wolfram Research (2020), SystemCredentialStoreObject, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/SystemCredentialStoreObject.html.
テキスト
Wolfram Research (2020), SystemCredentialStoreObject, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/SystemCredentialStoreObject.html.
CMS
Wolfram Language. 2020. "SystemCredentialStoreObject." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/SystemCredentialStoreObject.html.
APA
Wolfram Language. (2020). SystemCredentialStoreObject. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/SystemCredentialStoreObject.html