TabularColumn
TabularColumn[{v1,v2,…}]
効率的な要素型が自動的に決定された,値が viの要素のベクトルを与える.
TabularColumn[{…},etype]
要素型 etype を使う.
TabularColumn[{…},etype,method]
method を使って要素を etype に変換する.
詳細
- TabularColumnは,通常,Tabularオブジェクトの列を表すために使われ,さまざまな種類のデータを効率的に表現することができる.
- Typedがサポートするネイティブの型に加え,以下の要素型も使うことができる.
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"MachineInteger" 機械サイズ整数 "MachineReal" 機械サイズ実数 "Boolean" ブール値(TrueまたはFalse) "ByteArray" バイナリ型を表すByteArray要素 "Categorical"::[categories] categories による符号化 "CategoricalOrdered"::[categories] 順序的 categories(順序あり) "Date"::[…] 任意の粒度(日,月,μs等)の暦日 "Entity"::[…] 指定された領域の実体 "InertExpression" 使われるまで評価されない一般的な式 "ListVector"::[type] 指定の type の要素のリスト "ListVector"::[type,n] 指定の type で長さが n のリスト "ListTuple"::[type1,type2,…] 型が type1, type2, …の要素のリスト "Null" Missing式 "Quantity"::[type,unit] type の大きさと共通 unit を持つ数量 "String" 文字列 "Time"::[…] TimeObjectにおける時刻 - 数値要素のより特定の型には以下がある.
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"Integer8" 符号付き8ビット整数(から127まで) "UnsignedInteger8" 整数(0から255まで) "Integer16" 符号付き16ビット整数( からまで) "UnsignedInteger16" 整数(0から65535まで) "Integer32" 符号付き32ビット整数(からまで) "UnsignedInteger32" 整数(0からまで) "Integer64" 符号付き64ビット整数(からまで) "UnsignedInteger64" 整数(0からまで) "Real32" 単精度実数(32ビット) "Real64" 倍精度実数(64ビット) "ComplexReal32" 単精度複素数 "ComplexReal64" 倍精度複素数 - TabularColumnオブジェクトはブール値有効ビットマップである.ビットマップが設定されていない任意の要素は,欠落しているあるいは例外的な値を持つとみなされる.
- TabularColumn[…,etype,method]の method 引数は連想である.以下はその可能なキーである.
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"AddCategories" False データを自動的にカテゴリ化するかどうか "ConversionMethod" Automatic 数値データの変換メソッド "MaxCategories" Infinity 使用可能なカテゴリの最大数 "MaxMissingCases" 1 サポートされる欠落ケースの最大数 "MissingValuePattern" _Missing 欠落ケースによってマッチされたパターン "Validity" All データの有効性ビットベクトルまたはAll - 次は,数値変換メソッドで使用可能な値である.
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Automatic 自動変換メソッド "Check" type と値が互換かどうかチェックする "Coerce" 強制的に type にする "Round" 実数を整数に丸める "ClipAndCheck" 範囲内に切り取り,互換 type をチェックする "ClipAndCoerce" 範囲内に切り取り,強制的に type にする "ClipAndRound" 範囲内に切り取り,実数は整数に丸める - 次は,TabularColumn変換である.
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Normal[TabularColumn[…]] 通常のListベクトルに変換する TabularColumn[TabularColumn[…],totype] 要素型が totype の表形式の列に変換する TabularColumn[TabularColumn[…],"Categorical"] 順序付けられていないカテゴリを持つデータで表す - TabularColumn[...][prop]は,TabularColumnオブジェクトの特性 prop を与える.次は,使用可能な特性である.
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"ElementType" 要素型 "Validity" 有効性ビットマップ "MissingCount" 欠落値あるいは例外的な値の数 "MissingProxy" 欠落項目を格納するための,型依存のデフォルト値 » "MissingPositions" 欠落項目の場所 "Categories" カテゴリがあるならそのリスト
例題
すべて開くすべて閉じる例 (3)
整数のTabularColumnオブジェクト:
文字列をTabularColumnオブジェクトに格納する:
スコープ (20)
入力データ (5)
整数のリストからTabularColumnオブジェクトを構築する:
NumericArrayオブジェクトからTabularColumnオブジェクトを数の型は保持して構築する:
ByteArrayオブジェクトからTabularColumnオブジェクトを構築する:
QuantityArrayベクトルからTabularColumnオブジェクトを数量単位は保持して構築する:
SparseArrayベクトルからTabularColumnオブジェクトを構築する:
要素型 (3)
TabularColumn[data]は,データの格納に使用する要素型を自動的に選択する:
TabularColumnオブジェクトは,空であっても明確な型を持つ:
欠落データ (5)
TabularColumnは,型検出に影響することなしに,Missing[…]オブジェクトをネイティブに保存する:
デフォルトで,複数のMissing[…]項がMissing["NotAvailable"]に変換される:
サポートされるさまざまなMissing[…]値の数を拡張する:
Missing[…]だけでなく,値の他の例外的な値を含める:
"MaxMissingCases"0を使ってすべての欠落要素をMissing["NotAvailable"]に変換する:
Missing[…]値を含むTabularColumnオブジェクトを取る:
型変換 (3)
整数型のTabularColumnオブジェクトを実数型に変換する:
整数型のTabularColumnオブジェクトを"String"型に変換する:
整数型のTabularColumnオブジェクトを"String"型に変換する:
TabularColumnオブジェクトの特性 (2)
表形式の構築 (2)
アプリケーション (2)
文字列の長いリストを取ってTabularColumnオブジェクトに格納する:
TabularColumnを離散粒度の日付の効率的な格納器として使用する:
特性と関係 (5)
VectorQを満足するかどうかチェックする:
Normalを使ってTabularColumnオブジェクトを要素のリストに変換する:
TabularColumnオブジェクトから要素を抽出する:
TabularColumnオブジェクトは空でもよい.この場合,デフォルトの要素型は"Null"になる:
TabularColumnQを使ってTabularColumnオブジェクトの有効性を確認する:
テキスト
Wolfram Research (2025), TabularColumn, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/TabularColumn.html.
CMS
Wolfram Language. 2025. "TabularColumn." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/TabularColumn.html.
APA
Wolfram Language. (2025). TabularColumn. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/TabularColumn.html