TakeLargestBy
TakeLargestBy[data,f,n]
f[ei]が最大になる data 中の n 個の要素 eiを降順で与える.
TakeLargestBy[dataprop,f,n]
f[ei]が最大になる list 中の n 個の要素の特性 prop を与える.
TakeLargestBy[data,f,n,p]
並替えに順序付け関数 p を使う.
TakeLargestBy[f,n]
式に適用可能なTakeLargestByの演算子形を表す.
詳細とオプション


- TakeLargestByは,f[ei]の最大値に対応する,入力データの第1レベルにある要素 eiを与える.
- デフォルトで,TakeLargestByはNumericalOrderを使って,数式,Quantityオブジェクト,DateObject式である f[ei]の値をソートする.TakeLargestByは.その他の型のオブジェクトについては,f[ei]の値を正規順序(Order)でソートする.
- TakeLargestBy[data,…]の data の形式は以下のいずれでもよい.
-
{e1,e2,…} 数,数量,日付等を含む値のリスト Association[…] 値の連想 » QuantityArray[…] 数量配列またはその他の構造化配列 Tabular[…] 型に一貫性がある表データ » TabularColumn[…] 型に一貫性がある列データ » Dataset[…] 一般的な階層データ » - TakeLargestBy[assoc,f,n]は, f に従って assoc 内の最大値を取り,そのキーを保持して長さ n の連想を与える.
- 表形式データ tab については,TakeLargestBy[tab,f,…]は関数 f を tab の個々の行に適用する.tab に列キーがある場合は行は連想<col1val1,… >になり,tab に列キーがなければリスト{val1,…}になる.
- 次は,TakeLargestBy[dataprop,f,n]における propの取り得る形である.
-
"Element" 各要素それ自体を与える » "Index" 各要素の指標を与える » "Value" 各要素 x の値 f[x]を与える » {prop1,prop2,…} 複数の形のリスト » All 要素,指標,f の値の連想を与える » - TakeLargestBy[list,f,UpTo[n]]は,n 個(あるいはできるだけたくさん)の要素を取る. »
- TakeLargestBy[f,n][data]はTakeLargestBy[data,f,n]に等しい.
- TakeLargestByにはオプションExcludedFormsがある.デフォルト設定のExcludedForms->Automaticでは,TakeLargestByは,f[ei]がNone,Null,Indeterminateである,あるいは頭部Missingを有する要素を最終結果から削除する. »
- ExcludedForms->{patt1,patt2,…}という設定は,f[ei]が任意の pattiにマッチする式をTakeLargestByが生成する結果から除外するように指定する. »
例題
すべて開くすべて閉じる例 (5)
スコープ (8)
0から最も離れた4つあるいはできるだけたくさん)の数を与える:
デフォルトで,選択関数によって返される場合,Missing[]およびその他のいくつかの記号式は除外される:
リスト中で絶対値が最大の2つの要素を,その位置とともに得る:
リスト中で絶対値が最大の2つの要素を,その位置を最初にして得る:
リスト中で絶対値が最大の2つの要素の,要素,位置,Absの値を含む連想を得る:
WordTranslationを使うとスペイン語に翻訳でき,可能な単語のリストが返される:
以下は,スペイン語訳による正規順序に従った最長の2つの英単語である:
100個の単語でTabularColumnオブジェクトを構築する:
指定の列に最大値があるTabularオブジェクトの4列を求める:
オプション (2)
アプリケーション (6)
特性と関係 (3)
TakeLargestBy[list,f,n,p]は,事実上,Part[list,TakeLargest[Map[f,list]"Index",n,p]]に等しい:
TakeLargestBy[{e1,e2,…},f,n]は,デフォルトで,NumericalOrderを使って f[ei]の値を比較する:
MaximalBy[{e1,e2,…},f,n]は,デフォルトで,正規順序(Order)を使って f[ei]の値を比較する:
TakeLargestByとMaximalByは両方とも順序付け関数を第4引数として取る.これによって,両者は事実上等しくなる:
TakeLargest[{e1,e2,…},f,n]の異なる要素 eiについて f[ei]の共通の値があるときは,もとの順序が保持される:
考えられる問題 (2)
要求されたよりも少ない数の要素しかない場合は,TakeLargestByは評価されない:

UpToを使ってできるだけたくさんの要素を取得する:
f[ei]が比較不可能な場合は,TakeLargestByは評価されない:

テキスト
Wolfram Research (2015), TakeLargestBy, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/TakeLargestBy.html (2025年に更新).
CMS
Wolfram Language. 2015. "TakeLargestBy." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2025. https://reference.wolfram.com/language/ref/TakeLargestBy.html.
APA
Wolfram Language. (2015). TakeLargestBy. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/TakeLargestBy.html