TimeConstrained
TimeConstrained[expr,t]
expr を評価し,t 秒経過すると停止する.
TimeConstrained[expr,t,failexpr]
制限時間を超過するとfailexpr を返す.
詳細
- TimeConstrainedはexpr の評価が指定された時間内に完了しなかった場合,この評価を中断する割込みを作成する.
- TimeConstrainedは評価が放棄されたときに限りfailexpr を評価する.
- TimeConstrainedは,この評価が中断され failexpr が指定されていない場合,$Abortedを返す.
- TimeConstrainedは,$TimeUnit秒の粗さまでの精度しか持ち合せていない.
- TimeConstrainedによる中断はAbortProtectによって無効にすることができる. »
- TimeConstrained[expr,Infinity]は時間制限を課さない.
- 同じセッション中であっても,例えば内部のシステムキャッシュが異なる場合等は,TimeConstrainedが異なる結果を返すこともある.
- TimeConstrainedは内部の主Wolfram言語カーネルプロセスでかかったCPU時間だけを考慮する.付加的なスレッドやプロセスは考慮しない.
例題
すべて開くすべて閉じるスコープ (2)
特性と関係 (5)
TimeRemaining[]は,囲んでいるTimeConstrainedが評価を中断するまでの秒数を与える:
ネストしたAbortProtectでTimeConstrainedの動作がブロックできる:
包み込んでいるAbortProtectはTimeConstrainedで無効になる:
TimeConstrained内のコードは終了されるがAbortProtectは完了するまで継続される:
TimeConstrainedはCheckAbortの第1引数は制約できるが第2引数は制約できない:
テキスト
Wolfram Research (1988), TimeConstrained, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/TimeConstrained.html (2007年に更新).
CMS
Wolfram Language. 1988. "TimeConstrained." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2007. https://reference.wolfram.com/language/ref/TimeConstrained.html.
APA
Wolfram Language. (1988). TimeConstrained. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/TimeConstrained.html