VectorAround
VectorAround[{x1,x2,…},{δ1,δ2,…}]
値 xi,不確かさ δiの,相関しない近似数または量のベクトルを表す.
VectorAround[{x1,x2,…},{{Δ11,Δ12,…},{Δ12,Δ22,…},…}]
値 xi,共分散行列 Δ の,近似数または量のベクトルを表す.
VectorAround[{x1,x2},{{δ1,δ2},ρ}]
不確かさが δ1と δ2で相関係数が ρ の,近似数または量のペアを表す.
VectorAround[{x1,x2,…},{{δ1,δ2,…},{{1,R12,…},{R12,1,…},…}}]
不確かさ δi,相関行列 R の,近似数または量のベクトルを表す.
詳細
- VectorAroundを使って,統計的あるいはその他の不確かさがあるベクトル測定の結果を表すことができる.
- VectorAroundが計算に使われる場合,デフォルトで,不確かさは,各個別のVectorAroundオブジェクト内の相関を考慮しながら,しかし異なるVectorAroundオブジェクト間には相関がないものと仮定して,1階級数近似を使って伝播される.
- Around[VectorAround[{x1,x2,…},…]]は,ベクトルの異なる値間の相関は無視しされたAround[xi,…]のリストを与える.
- VectorAround[…]["prop"]を使って次の特性が抽出できる.
-
"Vector" VectorAround[v,…]における中心ベクトル v "Covariance" 共分散行列 Δ "Correlation" 相関行列 R "Distribution" MultinormalDistribution[…] - 線形計算の場合は,VectorAround[v,Δ]は,値が多変量正規分布MultinormalDistribution[v,Δ]に従って分布するベクトルのように振る舞う.
- VectorAround[{x1,x2},{{δ1,δ2},ρ}]は,共分散行列がΔ={{δ12,ρ δ1 δ2},{ρ δ1 δ2,δ22}}のVectorAround[{x1,x2},Δ]を与える.
- ベクトル v,δ と相関行列 R について,VectorAround[v,{δ,R}]は,成分 Δij=Rij δi δjの共分散行列 Δ を使ってVectorAround[v,Δ]を与える.相関行列 R は対角要素 Rkk=1を持つものと期待される.
例題
すべて開くすべて閉じる例 (4)
特性と関係 (1)
2Dベクトルの多変量正規分布を取り,そのシミュレーションを行う:
VectorAround[vectors]は分布の平均と共分散行列を推定する:
MeanAround[vectors]は分布の平均とその平均に関連する共分散行列を記述する:
テキスト
Wolfram Research (2019), VectorAround, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/VectorAround.html.
CMS
Wolfram Language. 2019. "VectorAround." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/VectorAround.html.
APA
Wolfram Language. (2019). VectorAround. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/VectorAround.html