WatershedComponents
WatershedComponents[image]
image の流域変換を計算し,結果を集水流域に正の整数でラベルを付けた配列で返す.
WatershedComponents[image,marker]
バイナリ画像 marker を使って流域が形成されるかもしれない範囲を示す.
詳細とオプション
- WatershedComponents[image]は image の各領域内の最小値で流域を求める.
- WatershedComponentsは,2Dおよび3Dの画像に使うことができる.
- WatershedComponentsは,全チャンネルの平均強度に働く,バイナリ画像,グレースケール画像,その他の画像に使うことができる.
- 返されるラベル配列では,0は前景成分に属さない位置を表す.
- WatershedComponents[image,marker]はバイナリ画像 marker 中の前景領域に対応する位置のみで流域を求める.
- ターゲットとなる領域 marker は以下のいずれでもよい.
-
markerimage マーカー画像 {pos1,pos2,…} 位置のリスト - 位置 posiは,標準的な画像座標系であるとみなされる.
- 一般に,marker の非零要素は分割のシードとして扱われる.
- 指定可能なオプション
-
CornerNeighbors Automatic 隣接コーナーを含めるかどうか Method Automatic 使用するメソッド - 使用可能なMethod設定
-
"Watershed" モルフォロジー学的流域メソッド(Meyer)(デフォルト) "Basins" 修正流域アルゴリズム(Beucher, Meyer) "Rainfall" 勾配降下法あるいは降雨アルゴリズム(Osma-Ruiz) "Immersion" 流域イマージョンアルゴリズム(Vincent–Soille) {"MinimumSaliency",t} 境界の最低の高さが t より低い場合に隣接流域を統合する勾配降下法 - "Watershed"メソッドと"Immersion"メソッドはラベル配列中で0で表される分水界線を返す.
- "MinimumSaliency"メソッドでは,常にCornerNeighbors->Falseが使われる.他のメソッドはすべて,デフォルトで,CornerNeighbors->Trueを使う.
例題
すべて開くすべて閉じるオプション (3)
CornerNeighbors (2)
CornerNeighborsFalseを使い,水平および垂直に隣接した画素のみを近傍としてみなすようにする:
Method->"MinimumSaliency"では,CornerNeighborsの設定は無視される:
アプリケーション (8)
浅い領域内最大値を埋める画像の前処理を行うことで,過度な分割を減らすことができる:
GradientFilterとFillingTransformの組合せを使って画像を分割する:
特性と関係 (2)
考えられる問題 (1)
テキスト
Wolfram Research (2010), WatershedComponents, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/WatershedComponents.html (2014年に更新).
CMS
Wolfram Language. 2010. "WatershedComponents." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2014. https://reference.wolfram.com/language/ref/WatershedComponents.html.
APA
Wolfram Language. (2010). WatershedComponents. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/WatershedComponents.html