"Vector" (Comparison Method)

距離に基づいてベクトルを比較する.

詳細

  • ベクトル比較法は,デフォルトで,2つのベクトル間のユークリッド距離が指定された許容範囲内なら2つのベクトル量は等しいと判断する.
  • 数値の許容範囲は,通常,AssessmentFunctionToleranceオプション使って設定される.デフォルト値の0の場合は機械精度の差のみが許容される.
  • DistanceFunctionオプションを使って,それ以外の距離測度を指定することができる.
  • 解答集内の複数のベクトルが答の許容範囲内のとき,評価は最も近いベクトルに基づいて行われる.

例題

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  (3)

非零の許容範囲でベクトルを比較するためのAssessmentFunctionを作成する:

許容範囲内の答は正解とされる:

許容範囲をゼロにする:

評価中,デフォルトで,等価性が機械精度レベルでテストされる:

複数の正解がある問題の評価を定義する:

答を評価して点数を見る:

スコープ  (2)

記号ベクトルについての数値の許容範囲を持つ評価を定義する:

許容範囲内の答は正解とされる:

許容範囲は,成分レベルではなくベクトルレベルに適用される.デフォルトで,許容範囲は比較されるベクトル間の違いのノルムに対応する:

"ListAssessment""AllElementsOrdered"を使って,ベクトルの順序付きリストについての評価関数を作成する.ただし,すべての変数が答に含まれていなければならない:

複数の答を評価する:

オプション  (1)

デフォルトのユークリッド距離以外の任意の距離測度を使うこともできる:

この答は.解答集ではDot積がゼロ距離になる:

非零の距離は不正解になる:

アプリケーション  (1)

表から値を読み取るQuestionObjectを作成する:

特性と関係  (2)

相互の許容範囲内で複数の正解がある問題の評価を定義する:

解答集にある許容範囲内の最も近いベクトルを使って点数が決定される:

ベクトルの評価を作成する:

許容範囲はベクトル間の距離に適用される:

距離が許容範囲を上回るので,不正解が予想される:

同じベクトルに対して,各要素を数として別々に比較する2番目の評価を行う:

各成分が別々に解答集の要素と比較される.最初の正解が対応する点数とともに選択される:

距離を手計算で求め,それぞれが許容範囲内であることを確認する:

考えられる問題  (4)

AssessmentFunction[{a,b,c}]の値 abc は,単一のベクトルとしてではなく3つの異なる答として扱われる:

常にリストとしてベクトルを与える:

比較法が指定されていない場合,数値ベクトルには"Vector" 比較法が使われる:

記号式は,自動的にはベクトルとしては扱われない:

"ListAssessment""AllElementsOrderless"あるいは"AllElementsOrdered"に設定すると,解答集の各値の各要素はベクトルでなければならず,結果はネストしたリストになる:

提出された答は任意の順序のベクトルのリストでなければならない:

単一のベクトルについて点数が指定されている場合,外側のリストは必要ない:

インタラクティブな例題  (1)

幾何の問題を作成する: