GRIB (.grb,.grib)

予備知識

    • GRIB科学データファイル形式.
    • 科学データ交換のための自己記述形式.
    • 一般に気象学において過去および未来の気象データを保管するために使われる.
    • 気象の数値予報(NWP)を表す.
    • GRIBはGridded Binaryから派生した頭字語である.
    • バイナリファイル形式.
    • 世界気象機関基本組織委員会による標準である.

ImportとExport

  • Import["file.grb"]はGRIBファイルをインポートし,ファイルに保管されているデータの名前を返す.
  • Import["file.grb"]はファイルに含まれている全データの名前を表す文字列のリストを返す.
  • Import["file.grb",elem]はGRIBファイルから指定された要素をインポートする.
  • Import["file.grb",{elem,suba,subb,}]はサブ要素をインポートする.
  • Import["file.grb",{{elem1,elem2,}}]は複数の要素をインポートする.
  • インポート形式はImport["file","GRIB"]またはImport["file",{"GRIB",elem,}]で指定できる.
  • 一般的な情報は,以下の関数ページを参照のこと.
  • Importファイルからインポートする
    CloudImportクラウドオブジェクトからインポートする
    ImportString文字列からファイルからインポートする
    ImportByteArrayバイト配列からインポートする

Import要素

  • 一般的なImport要素:
  • "Elements" ファイル中の有効な要素とオプションのリスト
    "Summary"ファイルの概要
    "Rules"使用可能なすべての要素の規則のリスト
  • データ表現要素:
  • "Data"配列のリストとしてインポートされる全データ
    "Datasets"全データの名前
  • ImportはデフォルトでGRIB形式に"Datasets"要素を使う.
  • データの指定と選択:
  • "Datasets",nn 番目のデータ
    "Datasets",dataset名前付きデータ
  • メタ情報要素:
  • "Annotations"各データのメタ情報
    "DataFormat"各データを表すのに使われているタイプ
    "Dimensions"各データのデータ次元
    "Metadata"規則のリストとしての一般メタ情報

例題

  (3)

GRIBファイルに保管されているデータの名前を取得する:

データをインポートする:

インポートされたデータを画像として描画する:

GRIBファイルのメタ情報を読む: