NEXUS (.nex,.nxs)

予備知識

    • NEXUS系統生物学ファイル形式.
    • 一般に系統学データの保管と交換に使われる.
    • DNAおよびタンパク質配列,分類群間の距離,類似度,系統樹を保管することができる.
    • ASCII形式.
    • ユーザによる拡張が可能.
    • 1990年代に開発された.

ImportとExport

  • Import["file.nex"]はNEXUSファイルからDNAまたはタンパク質配列をインポートする.
  • Export["file.nex",expr]は配列または配列のリストをNEXUSファイルにエキスポートする.
  • Import["file.nex"]はファイルに保管されている配列を表す文字列のリストを返す.
  • Export["file.nex",str]はDNA配列またはタンパク質配列を表す文字列をNEXUSにエキスポートする.
  • Export["file.nex",{str1,str2,}]は複数の配列をエキスポートする.
  • Import["file.nex", elem]はNEXUSファイルから指定の要素をインポートする.
  • Import["file.nex",{"elem","sub",}]はサブ要素をインポートする.
  • Import["file.nex",{{elem1,elem2,}}]は複数の要素をインポートする.
  • インポート形式はImport["file","NEXUS"]またはImport["file",{"NEXUS",elem,}]で指定できる.
  • Export["file.nex",expr,elem]expr が要素 elem を指定するものとして扱って,NEXUSファイルを作成する.
  • Export["file.nex",{expr1,expr2,},{{elem1,elem2,}}]はそれぞれの expri が対応する elemi を指定するものとして扱う.
  • Export["file.nex",expr,opt1->val1,]は指定されたオプションの要素が指定された値を取るものとして expr をエキスポートする.
  • Export["file.nex",{elem1->expr1,elem2->expr2,},"Rules"]は規則を使ってエキスポートする要素を指定する.
  • ImportExportについての一般情報は関数ページを参照のこと.
  • ImportStringExportStringはNEXUS形式をサポートする.
  • 一般的な情報は,以下の関数ページを参照のこと.
  • Import, Exportファイルからインポートする,あるいはファイルへエキスポートする
    CloudImport, CloudExportクラウドオブジェクトからインポートする,あるいはクラウドオブジェクトへエキスポートする
    ImportString, ExportString文字列からインポートする,あるいは文字列へエキスポートする
    ImportByteArray, ExportByteArrayバイト配列からインポートする,あるいはバイト配列へエキスポートする

Import要素

  • 一般的なImport要素:
  • "Elements" ファイル中の有効な要素とオプションのリスト
    "Summary"ファイルの概要
    "Rules"使用可能なすべての要素の規則のリスト
  • データ表現要素:
  • "DistanceMatrix"数値行列として与えられる分類群間の距離
    "Sequence"文字列のリストとして与えられる配列
    "Taxa"分類群名
  • Importはデフォルトで"Sequence"要素を使用する.
  • その他のデータ要素:
  • "Data"リストに組み合された"Taxa"要素と"Sequence"要素
    "LabeledData"ファイルに保管された各分類群および配列の規則のリスト
  • Wolfram言語は核酸とアミノ酸については標準のIUB/IUPAC略記を使う.詳細は"FASTA"の関数ページを参照のこと.

例題

  (6)

NEXUSファイルから配列データをインポートする:

分類群名と配列データを規則のリストとしてインポートする:

DNA配列をNEXUS形式にエキスポートする:

DNA配列と明示的な分類群名のペアをエキスポートする:

ファイルに保管されている分類群の名前と距離行列を返す:

分類群名と配列データをペアでインポートする: