Wolfram言語の最初のステップ

2+2とタイプし,Shift+EnterShiftキーを押さえながらEnter)を押すと,Wolfram言語が式を評価する.
ラベルは自動的に付き,出力は入力の下に出る:
最初の計算はその後の計算よりも時間がかかるが,これはWolfram言語のカーネルを起動する必要があるからである.
Wolfram言語は電卓のように使うことができる.入力9.7^200をタイプしてShift+Enterを押すと,Wolfram言語が答を返してくれる.
基礎的な数値計算:
次は代数計算の例である.入力Factor[x^25-1]をタイプするとき,関数Factorの直後の最初のカッコは,閉カッコが入力されるまで特別な色で表示されるのが分かる.
基礎的な代数計算:
変数としてギリシャ文字,あるいは他のアルファベットの文字を使うこともできる:
直前の入力(または出力)を別の評価で使うには,Ctrl+L(またはShift+Ctrl+L)を押す.
Wolfram言語はシンタックスの色付けにより,複雑な式の構築を助ける.その一部として,Wolfram言語カーネルに既知の関数名および変数は黒で色付けされる.新しいシンボル名はデフォルトで青になるが,最初の評価が終了すると黒になる.
シンタックスの色付けシステムはシンタックスカラーダイアログボックスを使って設定することができる.ダイアログボックスは編集 環境設定外観タブをクリックし,シンタックスカラータブをクリックして開く.
他の例である.
Integrateは1000を超えるWolfram言語の組込み関数のひとつである.
積分変数は入力の中で特別に色付けされる:
Plot3Dは3Dプロットを作成する.グラフィックスは直接ノートブックの中に出てきて,インタラクティブに回転させたり,ズームイン・ズームアウトしたりすることができる.
プロット変数も特別に色付けされる:
組込み関数についての情報を即座に得ることができる.?と関数名を入力し,Shift+Enterを押す.
ノートブックインターフェースでは,?function により function のドキュメントへのリンクも与えられる:
一部だけタイプしてあるコマンド名を補完するためにはCtrl+Kを押す.これは編集 式の補完に等しい.与えられた関数のテンプレートを見るためにはShift+Ctrl+Kを押す.これは編集 テンプレートの作成に等しい.
計算を放棄する場合は{}[[3]]+.を押す.評価の制御についての他のオプションは評価メニューの中に見ることができる.
Wolfram言語式の入力ルール
以下はWolfram言語を使用する際に覚えておきたい基本事項である.
組込み関数は大文字で始まる.関数の引数は角カッコでくくる.
Sin[x]
以下の式はそれぞれ乗法を表す.
a*b    a b    a(b+1)
2x2*xを意味する.
これらは標準的な算数演算である.
2+3    2-3    2/3    2^3
大文字と小文字は異なる文字として認識される.リストは中カッコでくくる.
{a,b,B}
組込み定数は大文字で始まる.コンマを使って引数を区別する.セミコロンを使うと,出力を表示せずに評価できる.
N[Pi,50];
変数には一般的に小文字が使われる.単語全体を使用することもできる.
x=5    xvalue=3