フォームノートブックは,構造化されたフォームのようなコンテンツを持つWolframノートブックであり, 後でAssociationで使えるように,フォーム要素やオープンコードを挿入するのに最適化された,WYSIWYG(スクリーンに表示されるものと処理結果が一致する)のようなオーサリング環境である.

新規のフォーム作成用のノートブックを開く

新規のフォーム作成用のノートブックは,「ファイル」 「新規作成」 「プログラマティックノートブック」 「フォームノートブックの作成」を選んで開く:

  • 新規のフォーム作成用のノートブックは,CreateNotebook["FormNotebookAuthoring"]を使ってプログラムで開くこともできる.

入力フィールドのフォーム要素を加える

「挿入」 「フォーム要素」 「入力フィールドで入力フィールドを追加する:

フォーム要素をカスタマイズする

テンプレートビューで情報を編集してから,確認 を選んで変更を確定する:

コードビューにすると,情報を生の FormObjectで見ることができる:

プレビューにすると,フォームノートブックを生成する前に,情報がWYSIWYG の形ではどのように見えるかをチェックすることができる:

キーをフォーム要素に加える

入力フィールドのKeyを作成し,必要な情報をプログラムで取り出せるようにする:

  • キーは一般的には,複数のノートブックを通して特定のフォーム要素を取り出し集計する場合に使われる.例えば,教師が小テストを採点して,解答を実際の値と比べる場合がそうである.
  • Keysには,プレーンテキストの文字しか使えない.
  • オーサリングノートブックでKeyに連想付けられているコンテンツのみが取り出せる.

ノートブックの編集可能領域のフォーム要素を加える

ノートブックの編集可能領域で,ユーザは生成されたフォームノートブックのコードを実行することができる.「挿入」 「ノートブック編集可能領域から,オーサリングノートブックに加える.

ノートブックの編集可能領域にコンテンツを加え,キーを編集する:

  • ノートブックの編集可能領域は,領域内に入力されたセルすべてから抽出し,生のセル式を返す.必要なデータを得るために,これをさらに解析するかどうかはノートブックの作成者次第である.

設定をカスタマイズする

設定を開き,必要に応じて変更する:

フォームノートブックを生成する

生成 を選択し,フォームノートブックを作成する:

  • ノートブック生成用の要素はすべて,生成後削除される.

ノートブックに書き込み,送信する

生成されたフォームノートブックを使って,情報を書き込み,フォームを送信する:

送信は,CreateDocumentに設定されている.これは,関連するフォームノートブックの情報を含むAssociationを新たなドキュメントで返す:

  • CreateDocumentはデフォルトの送信タイプである.
  • 送信タイプは,前のステップから設定ダイアログの送信ボタンの動作で変更することができる.

注釈

ツール」 「注釈を使って,生成されたフォームノートブックからコンテンツを除外することができる:
ツールを使って見出しの「情報ボックス」ボタンを表示し,情報ボックスを得る: