Wolfram言語の式がノートブックに表示される場合には,これらの式は二次元タイプセット構造の「ボックス」で表現される.ボックスは通常目には見えない背景で動作するものであるが,指定の式がどのボックス構造に対応しているのかをチェックすることは可能である.

メニューを使う

ノートブック内で任意の式の基礎となるボックス構造を見るには,式のセルブラケットをクリックして,「セル」 「セルを式で表示」 ():を選ぶ:

  • 入力と出力のセルは通常, BoxDataが示すボックス構造で表現される.テキストとセクションヘッダのセルは通常,TextDataが示すテキスト文字列あるいはテキスト構造で表現される.

プログラムで行う

MakeBoxesを使って,式を表すボックス構造を得る:

ボックス引数は,文字列およびその他のボックスである:

  • 式のボックス表現は,必ずしも一意的なものではない.
  • MakeBoxesはその引数は評価しない.引数をボックスに変換する前に評価したいという場合には,ToBoxesを使う.

ノートブック内の任意の式の基礎となるボックス構造は,マウスポインタをそのセルブラケットの上に置き,セルメニューから「Advanced」 「Show Cell Expression...」を選ぶと見ることができる:

プログラムで行う

MakeBoxesを使って,式を表すボックス構造を得る:

ボックス引数は,文字列およびその他のボックスである:

  • 式のボックス表現は,必ずしも一意的なものではない.
  • MakeBoxesはその引数は評価しない.引数をボックスに変換する前に評価したいという場合には,ToBoxesを使う.

注釈

RawBoxesを使うと,ボックス式の表示形式が得られる:
式のボックス表現は,表示形式に依存する.StandardFormは,Wolfram言語の標準表現を返す.この形式では,関数名は大文字で始められ,関数ブラケットには角カッコが使われる:
TraditionalFormは,従来の教科書形式を返す.この形式では,関数名は小文字で始められ,関数ブラケットには丸カッコが使われる: