マルチコアコンピュータを活用し,複数のカーネルでメモリを多く必要とする計算を実行する.

ParallelTableを使う

ParallelTableを使ってTableの計算を並列化する.例えば,並列カーネルで$ProcessIDを評価し,それぞれのカーネルのプロセスIDを得る:

  • 並列計算に利用できるカーネル数は通常CPUコアの数に対応する.
  • 並列化のオーバーヘッドよりも短い時間しかかからない計算の場合には,並列計算を使った方が使わない場合よりも計算に時間がかかることがある.

マルチコアのCPU上では,ParallelTableの方がTableよりもずっと速く計算を行うことがある:

ParallelMapを使う

ParallelMapを使って,Mapの計算を並列化する.例えば,イヌについてのWikipediaページで画像を認識する:

Parallelizeを使う

式によっては,Parallelizeを使って並列カーネルで自動的に評価できるものもある:

注釈
並列化できない場合には,式は逐次的に実行される:
現在モバイルデバイスやクラウドでは並列計算はサポートされていないので,計算は逐次的に実行される.