WolframScriptのコマンドラインスクリプトのインタープリタを利用し,コマンドラインインターフェースでWolfram言語を使う.

コマンドラインでコードを使う

WolframScriptコードオプションを利用して,Wolfram言語コードを直接コマンドラインインターフェースで実行する:

ファイルからコードを使う

Wolfram言語コードのファイルを作成する:

ファイルでコードを実行する:

  • Printを使って,コードから出力をファイルに得る.ノートブックインターフェースとは異なり,ファイルの最後の式の値がデフォルトで返されるわけではない.
  • ファイルのコードが明示的に結果を出力しない場合でも,WolframScriptの出力オプションを使って最後の出力を表示させることができる.

Wolfram Cloudで実行する

ローカルマシンにWolframシステムがインストールされていない場合でも,Wolfram CloudのコマンドラインからWolfram言語コードを実行することができる:

  • まだWolfram Cloudにログインしていない場合には,初めてクラウドでWolframScriptを実行する際に,ユーザ認証を求められる.その後のWolframScriptの呼出しではこの認証は必要ではない.
  • ローカルマシンにWolframシステムがインストールされていない場合には,WolframScriptは自動的にWolfram Cloudで実行される.

注釈

Windowsおよび Linuxには,デフォルトでWolframシステムと一緒にWolframScriptがインストールされる.Macでは,WolframScriptを得るためにはWolframシステムにバンドルされているExtrasインストーラを実行しなければならない.
最新バージョンのWolframScriptは,WolframScriptのページからダウンロードしてインストールすることができる.
コマンドラインインターフェースで特別の意味を持つ文字を,Wolfram言語コードで使う場合には,エスケープするか,クォーテーションマークで囲むかしなければならないこともある.
以下のコードは,bashシェルでは角カッコが特別の意味を持つため,うまく作動しない:
角カッコをエスケープすることによって,コードを修正する:
あるいはコードをクォーテーションマークで囲む:
  • bashやその他のUnixシェルでは,シングルのクォーテーションマークで$と`を含むすべての特殊文字を無効にすることができる.
  • Windowsでは,特殊文字は,コマンドライン引数をダブルのクォーテーションマークで囲むことで無効にすることができる.
WolframScriptのそれぞれの呼出しは,それぞれ独自のカーネルセッションで実行される.定義は,1つの呼出しから次の呼出しには継承されない: