PDESolve
PDESolve[cdata,bcdata,vd,sd,mdata]
係数データ cdata,境界条件データ bcdata,変数データ vd,解データ sd,メソッドデータ mdata に基づいて偏微分方程式を解き,新しい解のデータを返す.
詳細とオプション
- PDESolveは,線形と非線形の定常偏微分方程式を解く.
- PDESolveは,solution dataであるリストを返す.
- 係数データ cdata は,InitializePDECoefficientsによって生成されるPDECoefficientDataオブジェクトである.
- 境界条件データ bcdata は,InitializeBoundaryConditionsによって生成されるBoundaryConditionDataオブジェクトである.
- 変数データ vd と解データ sd は,変数と値の対応するリストである.vd と sd のテンプレートは,NDSolve`VariableDataとNDSolve`SolutionDataを使って生成され,コンポーネントはNDSolve`SetSolutionDataComponentを使って設定されることがある.
- メソッドデータ mdata は,InitializePDEMethodDataを通して生成されるFEMMethodDataのような偏微分方程式のメソッドデータオブジェクトである.
- PDESolveは以下のオプションを取る.
-
"FindRootOptions" Automatic FindRootのオプションを指定する "LinearSolver" Automatic 線形ソルバおよびそのオプションを指定する - PDESolveに与えられるオプションは,"PDESolveOptions"を指定することによってNDSolveに与えることができる. »
- NDSolveおよび関連の関数からオプションを設定することについては,有限要素のためのNDSolveオプションに説明がある.
例題
すべて開くすべて閉じる例 (3)
NumericalRegionを設定する:
オプション (8)
"FindRootOptions" (5)
関数の呼出し,ステップ,関数行列式の評価の必要な数を調べる:
PDESolveがデフォルトのFindRoot の求根アルゴリズムを使うように指定する:
PDESolveがデフォルトのアフィン共変ニュートン法を使うように指定する:
PDESolveがブロイデン法のアップデートを使わないように設定する:
デフォルトのPDESolve FindRootメソッド用にPrecisionGoalを設定する:
"LinearSolver" (3)
PDESolveがLinearSolveに直接法を使うように指定する:
PDESolveがLinearSolveにKeylovメソッドを使うように指定する:
MaxIterations PDESolveがLinearSolveにKeylovメソッドを使うように指定する:
特性と関係 (1)
PDESolveに与えられるオプションは,"PDESolveOptions"を指定することによってNDSolveに与えることができる:
テキスト
Wolfram Research (2019), PDESolve, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/FEMDocumentation/ref/PDESolve.html.
CMS
Wolfram Language. 2019. "PDESolve." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/FEMDocumentation/ref/PDESolve.html.
APA
Wolfram Language. (2019). PDESolve. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/FEMDocumentation/ref/PDESolve.html