バージョン6.0の新機能:リスト操作

Mathematicaは世界で最も強力なリスト操作言語として認識されているが,バージョン6.0ではさらに多くの重要な新関数が加わった.各関数は柔軟性,使いやすさ,利用できる範囲の広さ,Mathematicaシステムへの緊密な統合について注意深く設計された.

新部分指定関数

Span (;;) 部分,ブロック等の列の短縮表記法等

Band 多次元配列の中の任意のバンド

リストと配列の作成のための新関数

ConstantArray 定数配列を作成する

RandomIntegerRandomChoice,... 乱数要素のリストまたは配列を作成する

リスト処理のための新関数

Tally 同一の要素とその多重度を数える

BinCountsBinLists ビンに存在する要素の数とリストを返す

AccumulateDifferences リスト中の連続する総和と差分

Commonest リスト中で最も一般的な要素を求める

リストの再配列と変更のための新関数

SortBy 関数の値によってリストをソートする

Riffle 要素をリストにインターリーブする

ReplacePart (modified) 一般的な疎な規則指定がサポートされるようになった

RandomSample リストをランダムに再配列する

Permutations(変更) 任意の数の要素がサポートされるようになった

多次元配列のための新関数

ArrayFlatten 任意の次元の部分配列をフラットにする

Flatten(変更) 複数レベルのフラットの新形式

Join(変更) 任意のレベルで配列を結合する

PadLeftPadRight(変更) 自動的に完全な配列を形成するように拡張された

Reverse(変更) 任意のレベルに拡張された

Diagonal 行列の対角要素を抽出する

新リスト指向関数型プログラミング

LengthWhile  ▪  TakeWhile