バージョン8.0の新機能:コアとなる言語
Mathematicaのコアとなる言語は,強力かつエレガントな理念を基に構築されており,高速プロトタイピングから大規模高性能システムに至るまで,非常に深く豊かなプログラミング言語を提供する.バージョン8.0にはプログラミングへの基本的で革新的なアプローチであるシンタックスフリーの言語入力が加わっている.また,自動コード生成,マルチコア並列化,共有ライブラリリンキング,GPUの統合等,多くの重要なパフォーマンス機能も提供する.
Wolfram|Alphaの統合
(入力の最初に) — 自由形式言語を使ってWolframシステムの出力を生成する
() — 自由形式言語を入力してWolframシステムのインライン入力に変換する
WolframAlpha — Wolfram|Alpha APIへのインターフェース
新しいコンパイラ機能 »
Compile — ネイティブコードにコンパイルすることによって計算速度を増加する
CompilationTarget — Cコードを含むコンパイル済み関数の目標実行時間を指定するオプション
RuntimeAttributes — コンパイルされた関数にListable属性を指定するオプション
Parallelization — コンパイルされた関数を並列に実行するかどうかを指定するオプション
ダイナミックライブラリリンキング »
LibraryFunctionLoad — 共有ライブラリからWolfram言語に関数をロードする
LibraryFunction — 共有ライブラリを呼び出す関数
LibraryFunctionInformation — ライブラリ関数についての情報
LibraryFunctionUnload,LibraryUnload — 関数とライブラリをアンロードする
FindLibrary,$LibraryPath — システム特有のファイル拡張子を決定してライブラリを探す
CUDALink を使ったGPU計算 »
CUDAInformation — 全CUDAデバイス情報をリストする
CUDAImageConvolve — 画像を指定のカーネルとたたみ込む
CUDAFunctionLoad — CUDAを使ってGPUで実行するユーザ定義の関数をロードする
CUDAErosion ▪ CUDADilation ▪ CUDAFourier ▪ CUDADot ▪ ...
CUDAMemoryLoad ▪ CUDAMemoryAllocate ▪ SymbolicCUDAFunction ▪ ...
OpenCLLink を使ったGPU計算 »
OpenCLInformation — 全OpenCLデバイス情報をリストする
OpenCLFunctionLoad — OpenCLを使ってGPUで実行するユーザ定義の関数をロードする
OpenCLMemoryLoad ▪ OpenCLMemoryAllocate ▪ SymbolicOpenCLFunction ▪ ...
MathematicaプログラムからCを生成する »
Export — Wolfram言語がコンパイルした関数をCコードにエキスポートする
CCodeGenerate — Wolfram言語がコンパイルした関数をCコードにエキスポートする
CCodeStringGenerate ▪ SymbolicCGenerate ▪ LibraryGenerate
Cコードの記号表現 »
ToCCodeString — 記号的なCの式をCコードの文字列に変換する
CAddress ▪ CAssign ▪ CBlock ▪ CCall ▪ CFor ▪ CFunction ▪ ...
CIf ▪ CMember ▪ CPointerType ▪ CReturn ▪ CStruct ▪ ...
MathematicaからCコンパイラを呼び出す »
CreateExecutable — Cコードから実行ファイルを作成する
CreateLibrary — Cコードからライブラリを作成する
条件文 »
ConditionalExpression — 指定の条件を満足したときに有効となる式を表す
メッセージの扱いにおける新機能
Assert — アサーションをテストする
$AssertFunction — 失敗したアサーションに適用する関数を指定する
並列計算におけるパフォーマンスの向上
Parallelize(変更)— パフォーマンスの向上,定義の自動分配
LaunchKernels(変更)— カーネルの起動におけるパフォーマンスの向上
DistributeDefinitions(変更)— 定義の分配におけるパフォーマンスの向上