AlgebraicNumber
AlgebraicNumber[θ,{c0,c1,…,cn}]
で与えられる体における代数的数を表す.
詳細
- 同じ体の中のAlgebraicNumberオブジェクトは,算術演算で自動的に結合される.
- 生成元 θ は,根基すなわちRootオブジェクトによって表された任意の代数的数でよい.係数 ciは整数または有理数でなければならない.
- AlgebraicNumberは,θ が代数的整数で ciのリストの長さが θ の最小多項式の次数と等しくなるように自動的に簡約される.
- AlgebraicNumberオブジェクトは常に数量として扱われる.
- NによってAlgebraicNumberオブジェクトの近似数値が求められる.
- AlgebraicNumberオブジェクトに,Abs,Re,Round,Lessのような操作を使うことができる.
- RootReduceを使ってAlgebraicNumberオブジェクトをRootオブジェクトに変換することができる.
- 特定の代数的数を,AlgebraicNumberオブジェクトとして,多数の異なる方法で表すことができる.各表し方は,その体に指定された生成元 θ によって特徴付けられる.
- 整数または有理数を表しているAlgebraicNumberオブジェクトは,自動的に明示的な整数または有理式に簡約される.
例題
すべて開くすべて閉じるスコープ (7)
AlgebraicNumberオブジェクトは任意の精度で評価できる:
AlgebraicNumber[θ,{c0,…,cn}]中の生成元 θ は代数的整数に自動的に簡約される:
Rootオブジェクト:
AlgebraicNumberオブジェクト:
AlgebraicNumberオブジェクトの係数は整数か有理数である:
AlgebraicNumberオブジェクトの操作:
アプリケーション (2)
同じ数体におけるAlgebraicNumberオブジェクトの計算は速い:
この例では,RootReduceは自動的にAlgebraicNumberオブジェクト計算を使う:
Rootオブジェクトを使った直接計算と比較する:
特性と関係 (5)
RootReduceを使って代数的数をRootオブジェクトに変換する:
ToNumberFieldを使って,AlgebraicNumberオブジェクトとしてのRootオブジェクトの表現を得る:
考えられる問題 (1)
RootReduceを使ってAlgebraicNumberに変換する:
テキスト
Wolfram Research (2007), AlgebraicNumber, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/AlgebraicNumber.html.
CMS
Wolfram Language. 2007. "AlgebraicNumber." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/AlgebraicNumber.html.
APA
Wolfram Language. (2007). AlgebraicNumber. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/AlgebraicNumber.html