ArcCot

ArcCot[z]

複素数 の逆余接を与える.

詳細

  • 記号操作・数値操作の両方に適した数学関数である.
  • 答はラジアンで求まる.
  • が実数のとき,答は必ず0を除くから の範囲にある.
  • 特別な引数の場合,ArcCotは自動的に厳密値を計算する.
  • ArcCotは任意の数値精度で評価できる.
  • ArcCotは自動的にリストに関数の並列的な適用を行う.
  • ArcCot[z]は,複素 平面上, の範囲で不連続な分枝切断線を持つ.
  • ArcCotIntervalオブジェクトおよびCenteredIntervalオブジェクトに使うことができる. »

予備知識

  • ArcCotは逆余接関数である.ArcCot[x]は,実数 について, となるような(0を除く)のラジアン角を表す.
  • ArcCotは自動的にリストに縫い込まれる.特別な引数の場合,ArcCotは自動的に厳密値を計算する.厳密な数式が引数として与えられると,ArcCotは任意の数値精度に評価できることがある.ArcCotを含む記号式の操作に便利なその他の演算には,FunctionExpandTrigToExpTrigExpandSimplifyFullSimplifyがある.
  • ArcCotは,複素引数 について,によって定義される.ArcCot[z]は複素 平面上で不連続な分枝切断線を持つ.
  • 関連する数学関数には,CotArcTanArcCothがある.

例題

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  (5)

結果はラジアンで与えられる:

Degreeで割って結果を度で得る:

実数の部分集合上でプロットする:

複素数の部分集合上でプロットする:

Infinityにおける漸近展開:

特異点における漸近展開:

スコープ  (46)

数値評価  (6)

数値的に評価する:

高精度で評価する:

出力精度は入力精度に従う:

複素引数について評価する:

ArcCotを高精度で効率的に評価する:

IntervalオブジェクトとCenteredIntervalオブジェクトを使って最悪の場合に保証される区間を計算する:

Aroundを使って平均的な場合の統計区間を計算することもできる:

配列の要素ごとの値を計算する:

MatrixFunctionを使って行列のArcCot関数を計算することもできる:

特定の値  (4)

固定点におけるArcCotの値:

無限大における値:

ArcCotの特異点:

方程式を満足する の値を求める:

値を代入する:

結果を可視化する:

可視化  (3)

ArcCot関数をプロットする:

の実部をプロットする:

の虚部をプロットする:

の極プロット:

関数の特性  (12)

ArcCotはすべての実数値について定義される:

複素領域:

ArcCotは,区間からの0を除くすべての実数値に達する:

複素領域からの引数についての関数の範囲:

ArcCotは奇関数である:

ArcCotは鏡面性cot^(-1)(TemplateBox[{x}, Conjugate])=TemplateBox[{{{cot, ^, {(, {-, 1}, )}}, (, x, )}}, Conjugate]を有する:

ArcCotは解析関数ではない:

有理型でもない:

ArcCotは非減少でも非増加でもない:

ArcCotは単射である:

ArcCotは全射ではない:

ArcCotは非負でも非正でもない:

ArcCotは零点で特異点と不連続点の両方を持つ:

ArcCotは凸でも凹でもない:

TraditionalFormによる表示:

微分  (3)

一次導関数:

高次導関数:

次導関数の式:

積分  (3)

ArcCotの不定積分:

原点を中心として区間上で積分されるArcCotの定積分は0である:

その他の積分例:

級数展開  (4)

Seriesを使ってのテイラー(Taylor)展開を求める:

の周囲のArcCotについての最初の3つの近似をプロットする:

ArcCotの級数展開における一般項:

分岐点と分枝切断線における級数展開を求める:

ArcCotはベキ級数に適用できる:

積分変換  (3)

InverseLaplaceTransformを使って逆ラプラス(Laplace)変換を計算する:

InverseFourierTransform

MellinTransform

関数の恒等式と簡約  (3)

ArcCotを含む式を簡約する:

TrigToExpを使い,Logを使ってArcCotを表す:

実変数 および を仮定して展開する:

関数表現  (5)

ArcTanを使って表現する:

逆ヤコビ関数を介した表現:

Hypergeometric2F1を使って表現する:

MeijerGによる表現:

ArcCotDifferentialRootとして表すことができる:

アプリケーション  (4)

辺の長さが3と4で斜辺が5の直角三角形の角度を求める:

合計90°になる:

余接関数の加法定理:

微分方程式を解く:

ArcCotの分枝切断線は虚軸に沿っている:

特性と関係  (4)

TrigToExpを使ってArcCotLogで表す:

FullSimplifyを使ってArcCotを含む式を簡約する:

ArcCotは角度をラジアンで与えるのに対し,ArcCotDegreesは同じ角度を度で与える:

Reduceを使ってArcCotを含む不等式を解く:

Wolfram Research (1988), ArcCot, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/ArcCot.html (2021年に更新).

テキスト

Wolfram Research (1988), ArcCot, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/ArcCot.html (2021年に更新).

CMS

Wolfram Language. 1988. "ArcCot." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2021. https://reference.wolfram.com/language/ref/ArcCot.html.

APA

Wolfram Language. (1988). ArcCot. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/ArcCot.html

BibTeX

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BibLaTeX

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