AudioDelay

AudioDelay[audio,delay]

指定された delay を間に挟んだ audio にディケイエコーの繰り返しを加えることで音声を作る.

AudioDelay[audio,delay,feedback]

指定された feedback を各繰り返しの間に保存する信号量として使う.

AudioDelay[audio,delay,feedback,mix]

mix を使ってもとの音声と遅延された音声の割合を制御する.

AudioDelay[video,]

video の最初の音声トラックに遅延を加える.

詳細とオプション

  • AudioDelayはディケイエコー効果のシミュレーションを行う. »
  • AudioDelay[audio,delay]AudioDelay[audio,delay,0,.5]に等しい.
  • 混合パラメータ mix は,0から1までの任意の実数でよい.
  • mix=0のときは,もとの信号だけが返される.mix=1とすると,遅延された信号だけが返される.
  • feedback パラメータはから1までの任意の実数でよい.
  • 返されたオブジェクトのAudioType"Real32""Real"である.
  • 使用可能なオプション
  • MethodAutomatic使用するメソッド
    PaddingSize Automatic右側の充填量
  • デフォルトで,入力信号には自動カットオフ周波数でローパスフィルタがかけられている.Method->{"LowpassCutoff"->ω}を使ってカットオフ周波数を指定する.Method->{"LowpassCutoff"->None}とすると,フィルタはかけられない.
  • PaddingSize->pad を使って音声信号の右側に pad 秒の充填を施す.

例題

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  (2)

信号の遅延のシミュレーションを行う:

ディケイエコー効果のシミュレーションを行う:

スコープ  (5)

遅延の長さを時間量を使って指定する:

フィードバックがディケイの量を制御する:

0という値の結果は1回の繰り返しになる:

負のフィードバックは位相を交代する:

1という値にすると繰り返しがディケイにならない:

mix パラメータは,もとの信号と遅延信号の間の割合を制御する:

0の混合値を使ってもとの信号(ドライ)を返す:

値1を使って遅延信号(ウェット)のみを返す:

0と1の間の値を使って「ドライ」信号と「ウェット」信号の割合を制御する:

AudioDelay"Real32"型の音声信号を返す:

動画の音声トラックを処理する:

オプション  (1)

PaddingSize  (1)

音声オブジェクトの末尾に施す充填の量を指定する:

アプリケーション  (1)

短い遅延時間を使って「スラップバック」エコーを作る:

特性と関係  (1)

音声遅延効果ブロック回路図:

おもしろい例題  (1)

KarplusStrong音声合成(ノイズの短い爆発で励起された共鳴している遅延線)を使って振動している弦の音のシミュレーションを行う:

弦をかき鳴らすシミュレーションを行う:

Wolfram Research (2016), AudioDelay, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/AudioDelay.html (2024年に更新).

テキスト

Wolfram Research (2016), AudioDelay, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/AudioDelay.html (2024年に更新).

CMS

Wolfram Language. 2016. "AudioDelay." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2024. https://reference.wolfram.com/language/ref/AudioDelay.html.

APA

Wolfram Language. (2016). AudioDelay. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/AudioDelay.html

BibTeX

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BibLaTeX

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