Cells
Cells[]
現行ノートブックのセルに対応するCellObject式のリストを返す.
Cells[obj]
obj 中のCellObject式のリストを返す.
Cells[NotebookSelection[notebook]]
現在選択中のセルのCellObject式のリストを返す.
詳細とオプション
- Cellsは,obj の値が有効な場合は常にリストを返す.その他の場合は$Failedを返す.
- obj はNotebookObjectあるいはCellObjectでよい.obj がCellObjectの場合,Cellsは指定されたセル中のインラインセルを返す.
- Cellsは,以下のオプションを1つあるいはそれ以上指定することで,返されたCellObject式のリストをさらに精密にすることができる.
-
AttachedCell Trueの場合はAttachCellが作成したセルだけをマッチする CellID マッチするセルID CellLabel マッチするIn/Outラベルの文字列 CellStyle マッチする名前付きセルスタイル CellTags マッチするセルタグ CounterAssignments カウンタ値が与えられた値とマッチするセル CounterIncrements 指定されたカウンタを増分するセル DockedCell Trueの場合はDockedCellsが作成したセルだけをマッチする Evaluator 指定された評価子にマッチするセル StripCellGrouping 結果にセルのグループ化情報を含めるかどうか GeneratedCell Trueの場合は生成された出力セルのみをマッチし,Falseの場合は生成されたものではないセルのみをマッチする - Cellsに対して複数のオプションが与えられた場合,返される結果にはすべての条件を満足するセルにマッチするCellObject式のみが含まれる.
- Cellsの任意の1つのオプションに値のリストが与えられた場合,そのオプションは与えられた値のどれともマッチする.
- ノートブック内の選択範囲が1つのセル内の場合,Cells[NotebookSelection[notebook]]は選択範囲を含むセルを返す.
- StripCellGroupingFalseの設定のとき,セルグループは結果でネストしたリストとして表される可能性がある.
例題
すべて開くすべて閉じるスコープ (5)
任意の値にマッチする選択されたセルのオプション値のリストを与える:
リストされたすべての基準にマッチするセルの共通集合を複数のオプションを使って選択する:
NotebookSelectionを使って選択したセルを識別する:
NotebookSelectionを使って選択範囲で選択したすべてのセルを識別する:
オプション (9)
CellID (1)
指定されたCellIDのセルを返す:
特性と関係 (1)
Cellsは基準とマッチするかどうかを見るのにトップレベルのセルのみをスキャンする.インラインセルは見ない:
しかし,選択範囲がインラインセル内にある合はインラインセルのCellObjectを得ることができる:
考えられる問題 (1)
CellsはNotebookObjectが存在しない場合は$Failedを返す:
テキスト
Wolfram Research (2012), Cells, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Cells.html (2024年に更新).
CMS
Wolfram Language. 2012. "Cells." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2024. https://reference.wolfram.com/language/ref/Cells.html.
APA
Wolfram Language. (2012). Cells. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/Cells.html