ColorToneMapping
ColorToneMapping[image]
輝度のバリエーションが動的範囲の小さい区間でも可視になるように,image 中の色の値にトーンマッピングを適用する.
ColorToneMapping[image,c]
輝度値の全体的な範囲を c を因子として圧縮することで色をマップする.
ColorToneMapping[image,range]
初期輝度が指定の範囲にある色のみにマッピングを適用する.
ColorToneMapping[image,{range,c}]
指定の範囲の色を取り,その全体的な輝度値を c を因子として圧縮する.
ColorToneMapping[image,{{range1,c1},{range2,c2},…}]
異なる範囲 rangeiに異なる圧縮因子 ciを使う.
ColorToneMapping[image,spec,s]
色補償指数 s を使ってトーンマッピングの際に導入された彩度の歪みを正す.
詳細とオプション
- ColorToneMappingは,輝度値を圧縮しつつ局所的な空間の詳細を保存することで,ローダイナミックレンジスクリーン上のハイダイナミックレンジ画像を表すためによく使われる.
- ColorToneMappingは,グレースケール画像とカラー画像に使うことができる.ColorSpace->Automaticの画像は"RGB"に変換される.
- 圧縮因子 c は0から1までで,デフォルト設定は c=1/2である.
- c=0のときは最小圧縮が行われる.c=1では,コントラストが低い,非現実的な画像になることが多い,最高の圧縮が行われる.
- 画素の輝度区間 range は,以下のいずれかの形式でよい.
-
All 完全な輝度区間(デフォルト) {min,max} min から max までの区間範囲 "Low" 未満の低輝度値 "Medium" からまでの中間輝度値 "High" より大きい高輝度値 - 重なり合う範囲{rangei,ci}と{rangej,cj}があるとき,重なり合う部分には最大圧縮が使われる. »
- 色補償因子 s は,任意の非負の値でよい.よく使われる値はからの範囲である.
- 次は s の異なる値についての値と効果である.
-
Automatic 圧縮因子とメソッドに基づく(デフォルト) 0 完全に不飽和化した色.例:グレースケール 0<s<1 不飽和色 1 効果なし s>1 飽和色 - ColorToneMappingはMethodオプションを取る.次は可能な設定である.
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"RGB" RGBチャンネルの大域的マッピング "Luminance" 輝度の大域的マッピング "LogLuminance" 輝度対数の大域的マッピング "DodgingAndBurning" 局所的デジタルの焼込み・覆い焼 {"BaseLuminance",λ} 詳細に λ を掛けたものと組み合せた基本の輝度の局所的スケーリング(デフォルト)
例題
すべて開くすべて閉じるスコープ (8)
オプション (3)
Method (3)
デフォルトのマッピングメソッドは"BaseLuminance"である:
Method->"RGB"を使って,ダイナミックレンジが低い画像の暗い領域をハイライトする:
テキスト
Wolfram Research (2015), ColorToneMapping, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/ColorToneMapping.html.
CMS
Wolfram Language. 2015. "ColorToneMapping." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/ColorToneMapping.html.
APA
Wolfram Language. (2015). ColorToneMapping. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/ColorToneMapping.html