Curry

Curryはバージョン12.1で実験的に導入されたCurryAppliedOperatorAppliedに置き換えられた.

Curry[f,n]

Curry[f,n][x1][xn]f[x1,,xn]と等しくなるような,引数が n 個の関数 f の演算子形を表す.

Curry[f]

Curry[f][y][x]f[x,y]と等しくなるような,2引数の関数 f の演算子形を表す.

Curry[f,{i1,,in}]

Curry[f,{i1,,in}][x1][xn]f[xi1,,xin]と等しくなるような,引数が n 個の関数 f の演算子形を表す.

Curry[f,k{i1,,in}]

kMax[{i1,,in}]のとき,Curry[f,k{i1,,in}][x1][xk]f[xi1,,xin]と等しくなるような,引数が n 個の関数 fk 個の引数を持つ演算子形を表す.

詳細

  • Curry[f]Curry[f,{2,1}]に等しい.
  • Curry[f,n]Curry[f,{1,2,,n}]に等しい.
  • Curry[f,{i1,,in}]Curry[f,Max[{i1,,in}]->{i1,,in}]に等しい.
  • Curry[f,{i1,,in,opts}][x1][xk]は,オプションの列 opts について f[xi1,,xin,opts]に等しい.
  • Curry[f,{i1,,in}]のカリー化された ip番目の引数は fp 番目の引数である.
  • Curry[f,arity][x1,][y1,][z1,]Curry[f,arity][x1,,y1,,z1,]に等しいので,角カッコの構造は関係なく,引数の数のみが関係する.

例題

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  (3)

2引数関数の第2引数をカリー化する:

3引数関数を,引数順は変えずにカリー化する:

これは,2つの積分変数をカリー化してIntegrateをカリー化した形である:

これを, の変数を持つ関数に適用する:

これは以下に等しい:

スコープ  (6)

関数の第2引数をカリー化する:

この演算子を適用する:

3引数の関数を,引数の順序はそのままにしてカリー化する:

3引数の関数をカリー化し,関数に渡す前に置換を適用する:

以下は,4つの引数を取るカリー化された演算子であるが,関数 f にはそのうちの2つしか渡されない:

任意のブラケット構造がある,カリー化され演算子の引数を使う:

デフォルトのオプション値でLevelをカリー化する:

オプションをLevelに渡す:

アプリケーション  (5)

3つの関数のCompositionをカリー化する:

3つの関数を順に入力する:

式にこの組合せを適用する:

いくつの引数を持つ関数を構成するか指定する:

Curryを使って指定された順序関数の逆の順で構築する:

下付き文字がある変数の配列を構築する:

Curryを使ってKとSの組合せを構築する:

SKKとSKSの組合せは単位元に等しい:

SとKを使ってBとCの組合せを構築する:

特性と関係  (6)

Curry[f]Curry[f,{2,1}]に等しい:

Curry[f,0]は,引数がない関数については f[]を返す:

たとえ追加的な引数が与えられても,中に何もない一対の角カッコが挿入される:

Curryそれ自体をカリー化する:

Constructと比較する:

Curry[Construct,n][f]は,正の n についてはCurry[f,n-1]に等しい:

この関係は n=1についても成立する:

置換とその逆の2つのCurry演算子を構築する:

結果は,引数の順序を変えずにCurryを使った場合に等しい:

長さが等しい2つの置換リストを取る:

これに対応するCurry演算子を構築する:

あるいは,Curryとその置換の積を同じ順序で使う:

Wolfram Research (2018), Curry, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Curry.html.

テキスト

Wolfram Research (2018), Curry, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Curry.html.

CMS

Wolfram Language. 2018. "Curry." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/Curry.html.

APA

Wolfram Language. (2018). Curry. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/Curry.html

BibTeX

@misc{reference.wolfram_2024_curry, author="Wolfram Research", title="{Curry}", year="2018", howpublished="\url{https://reference.wolfram.com/language/ref/Curry.html}", note=[Accessed: 18-November-2024 ]}

BibLaTeX

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