Degree

Degree

1度に対応するラジアンの数値を返す.この数値はである.

詳細

予備知識

  • Degreeは,1角度(1°)におけるラジアンの数を表す記号である.これは,Wolfram言語では[Degree]と入力することができる.Degreeには,厳密値と数値がある.Degreeは,平面幾何学および三角法を含む計算に特によく使われる.Wolfram言語における角に関連した関数の多くは引数としてラジアン測度を取り,結果としてラジアンによる測定値を返すが,記号Degreeは度が測度である値を入力する際の乗数として使うことができる(例:Cos[30 Degree]).
  • Degreeは,記号として使われる場合は,FunctionExpandを使い,Piによって表される厳密な数量として伝えられる.Degreeを含む多くの式(例:Cos[30 Degree])はより簡単な関数によって自動的に簡約されるが,Degreeを含むより複雑な式(例:Cos[12 Degree])の展開や簡約にはFunctionExpandFullSimplify等の関数が必要なことがある.
  • Piとの緊密な関係の結果として,Degreeは無理数かつ超越数として,つまり整数の比としても整数多項式の根としても表すことができないとして知られている.Piと同じように,Degreeが任意の底について正規数である(つまり,その底 の展開において数字が一様に分布している)かどうかは未知であるが,その既知の各桁の数字は非常に一様に分布している.
  • Degreeは,Nを使って任意の数値精度で評価することができる.事実,PiについてChudnovskyの式が急速に収束するため,最新のデスクトップコンピュータを使ったDegreeの最初の百万桁の計算には1秒の数分の1しかかからない.RealDigitsを使ってDegreeの各桁の数字のリストを返すことができ,ContinuedFractionを使ってその連分数展開の項を得ることができる.
  • Wolfram言語の単位フレームワークは,単位のエンコーディングと変換のために,角度をQuantity[1,"AngularDegrees"]と表すことに注意のこと.このため,数学定数としてのDegree(度とラジアンを関連付ける)と角測度の単位そのものとの区別には注意が必要である.この,「度」の若干不幸な二面性は,ラジアンを明示的な指定が選択的である次元のない測度とした,国際単位系における角測度の扱いにその端を発する.

例題

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  (3)

三角関数の引数で使う:

任意精度で評価する:

Degreedegとして入力できる:

スコープ  (1)

厳密な数値計算を行う:

アプリケーション  (1)

角度が度で指定されている三角形をプロットする:

特性と関係  (4)

Degreeを含む記号的な関係を評価する:

FullSimplifyを使ってDegreeを含む式を簡約する:

Degreeは代数的数ではない:

ラジアンは,DegreeだけでなくUnitConvertQuantityを使っても度に変換できる:

考えられる問題  (1)

Degreeは一般に出力としては生成されない:

FullSimplifyは式をDegreeには変換しない:

おもしろい例題  (1)

さまざまな度合いの複雑さの度のグラフィックスを作る:

Wolfram Research (1988), Degree, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Degree.html (2002年に更新).

テキスト

Wolfram Research (1988), Degree, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Degree.html (2002年に更新).

CMS

Wolfram Language. 1988. "Degree." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2002. https://reference.wolfram.com/language/ref/Degree.html.

APA

Wolfram Language. (1988). Degree. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/Degree.html

BibTeX

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BibLaTeX

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