DifferenceDelta

DifferenceDelta[f,i]

離散差分を与える.

DifferenceDelta[f,{i,n}]

複合差分を与える.

DifferenceDelta[f,{i,n,h}]

複合差分をステップ h で与える.

DifferenceDelta[f,i,j,]

i, j, について偏差分を計算する.

詳細とオプション

  • DifferenceDelta[f,i]if と入力できる.記号diffdあるいは\[DifferenceDelta]で入力する.変数 i は下付き文字として入力する.
  • 与えられた変数に明示的に依存しない数量はすべて偏差分がゼロであるとみなされる.
  • DifferenceDelta[f,i,j]i,jf と入力できる.記号\[InvisibleComma],と入力し通常のコンマの代りに使うことができる.
  • DifferenceDelta[f,{i,n,h}] { i,n,h }f と入力することができる.
  • DifferenceDelta[f,,Assumptions->assum]は離散差分の計算過程で仮定 assum を使う.

例題

すべて開くすべて閉じる

  (4)

i についての差分:

刻み幅 h の差分:

i についての5番目の差分:

i についてのステップ h での2番目の差分:

diffdを使ってを入力し,を使って下付き文字を入力する:

DifferenceDeltaSumの逆演算子である:

スコープ  (21)

基本的な用法  (5)

最初差分と2番目の差分を計算する:

最初の差分と2番目の差分を刻み幅 h で計算する:

一次偏微分

より高次の偏微分

刻み幅 rs の偏微分:

DifferenceDeltaはリストに縫い込まれる:

特殊数列  (11)

多項式関数:

各差分が次数を1低くする:

FactorialPowerは,離散操作に関しては,一般にPowerよりも便利である:

FunctionExpandを使っていつでもPower表現に変換することができる:

FactorialPowerDifferenceDeltaを使うとPowerDを使うのと同じ効果がある:

有理関数:

有理関数の差分は有理関数のままである:

FactorialPowerの負のベキは有理関数である:

差分は極めて単純である:

PolyGammaの差分は有理関数である:

離散計算におけるPolyGammaは連続計算におけるLogと同じような役割を演じる:

HarmonicNumberZetaもまた有理関数の差分を生成する:

指数関数:

指数関数の差分は指数関数のままである:

一般的な n 番目の差分:

二項ベキ DifferenceDeltaについて,Dについての役割と同じ役割を演じる:

多項式指数関数:

多項式指数関数は多項式指数関数のままである:

有理指数関数:

有理指数関数は有理指数関数のままである:

LerchPhiに指数を掛けたものの差分は有理指数関数である:

三角関数と双曲線関数:

三角関数の差分は三角関数のままである:

超幾何項:

一般的な超幾何項は有理DiscreteRatioを含むものとして定義できる:

超幾何関数の差分は有理関数に超幾何項を掛けたものを生成する:

q 超幾何項の差分は入力の q 有理倍である:

ホロノミック数列:

次数2のホロノミック数列:

i についてのGammaRegularizedの差は超幾何額項である:

同様にBetaRegularizedについて:

MarcumQについての差はBesselIによって表される:

特殊操作  (5)

総和:

総和記号のもとで差分を取る:

総和の極限について差分を取る:

積:

積の極限について差分を取る:

積分:

積分の極限の差分を取る:

極限:

ここでは i 変数にスコープがあり,自由ではない:

アプリケーション  (9)

総和と差分方程式  (3)

不定和分の答を検証する:

厳密な差分形式を構築する:

不定和分は定数分異なるかもしれない:

DifferenceDeltaを使って差分方程式を定義する:

その他の演算子  (3)

DifferenceDeltaを通して数列についての記号的なMean演算子を定義する:

上記を任意の特殊数列に使う:

後退差分演算子を定義する:

上記を任意の特殊数列と操作に使う:

対称差分演算子を定義する:

上記を任意の特殊関数と演算子に使う:

階乗級数  (2)

階乗ベキ級数を定義する:

階乗級数は多項式について,その階数が次数よりも大きい場合に厳密なものとなる:

この級数は,InterpolatingPolynomialで計算されるニュートン(Newton)級数でもある:

一般関数の階乗ベキ級数近似:

次数が高くなるとよりよい近似が得られる:

階乗ベキ級数は一連の点の位置で厳密に補間する:

厳密に1点で一連の導関数を補間するベキ級数と比較する:

階乗ベキ級数について n 番目の係数を定義する:

FactorialPower[x,2]の係数:

FactorialPower[x,n]の係数:

確率と統計  (1)

離散確率分布のPDFDifferenceDeltaを使って分布のCDFから計算することができる:

結果がPDFと一致することを確かめる:

特性と関係  (7)

DifferenceDeltaは線形演算子である:

積の規則:

商の規則:

DifferenceDeltaはライプニッツ(Leibniz)の積の規則を満足する:

DifferenceDeltaSumの逆の操作である:

DifferenceDeltaDiscreteShiftを使って表すことができる:

DiscreteShiftDifferenceDeltaを使って表すことができる:

DifferenceDeltaDと離散的に類似している:

Differencesを使ってリスト要素の差分を計算する:

高次の差分:

DifferenceDeltaDiscreteRatioによって表す:

おもしろい例題  (1)

記号差分の表を作る:

Wolfram Research (2008), DifferenceDelta, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/DifferenceDelta.html.

テキスト

Wolfram Research (2008), DifferenceDelta, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/DifferenceDelta.html.

CMS

Wolfram Language. 2008. "DifferenceDelta." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/DifferenceDelta.html.

APA

Wolfram Language. (2008). DifferenceDelta. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/DifferenceDelta.html

BibTeX

@misc{reference.wolfram_2024_differencedelta, author="Wolfram Research", title="{DifferenceDelta}", year="2008", howpublished="\url{https://reference.wolfram.com/language/ref/DifferenceDelta.html}", note=[Accessed: 22-November-2024 ]}

BibLaTeX

@online{reference.wolfram_2024_differencedelta, organization={Wolfram Research}, title={DifferenceDelta}, year={2008}, url={https://reference.wolfram.com/language/ref/DifferenceDelta.html}, note=[Accessed: 22-November-2024 ]}