DominantColors

DominantColors[image]

image 中の主調色を返す.

DominantColors[image,n]

image 中の主調色を最高で n 色返す.

DominantColors[image,n,prop]

同じ主調色に属する領域の指定された特性 prop を返す.

DominantColors[image,n,prop,format]

指定の format で出力を返す.

DominantColors[{image1,image2,},]

imageiの主調色を返す.

詳細とオプション

  • DominantColors[image]は,画像中の色のクラスタを表す色のリストを返す.色はGrayLevelまたはRGBColorで表される.
  • DominantColorsは2Dおよび3Dの任意の画像に使うことができる.
  • 返される色は,それぞれのクラスタの大きさによって並べられる.
  • DominantColorsLABColorを使って色のクラスタを求める.
  • 次の特性を使ってさまざまな形で主調色を返すことができる
  • "Color"RGBまたはグレースケールで与えられる各クラスタの色(デフォルト)
    "HexRGBColor"16進形式によるRGBカラー
    "LABColor"CIELABカラー
    "NearestHTMLColor"直近のHTMLカラーの名前
  • サポートされるその他の特性
  • "Count"各色クラスタに覆われた画素数の合計
    "Coverage"各色クラスタに覆われた画像全体の割合
    "CoverageImage"各色クラスタに覆われた領域を表す画像
    "MaskCoverage"各色クラスタに覆われた指定マスクの割合
  • DominantColors[image,n,{"prop1","prop2",}]は,複数の特性を計算する.
  • DominantColors[image,n,"Properties"]は,サポートされている特性のリストを返す.
  • format 引数は出力形式を指定する.次はその可能な設定である.
  • Automatic出力を自動的に決定する
    "ColorAssociation"coli{,valj,}の連想
    "ColorPropertyAssociation"coli<|,propjvalj,|>の連想
    "Dataset"クラスタ特性のDataset
    "List"ネストしたリスト
    "PropertyAssociation"propj{,vali,}の連想
  • DominantColorsは次のオプションを取ることができる.
  • ColorCoverage Automatic画像の被覆割合
    DistanceFunction AutomaticColorDistanceでサポートされる任意の距離
    Masking All関心領域
    Method Automatic使用するメソッド
    MinColorDistance Automatic色の最短距離
  • MinColorDistance->d とすると,ColorDistance[c1,c2]<d の場合に,色 c1および色 c2 で表されるクラスタがマージされる.より広範囲を覆う色が新たなクラスタに割り当てられる.
  • ColorCoverage->f とすると,f の割合より少ない部分の画像を覆う色が返される.ColorCoverage->{fmin,fmax}とすると,被覆割合の範囲を指定することができる.
  • Masking->roi では,"CoverageImage"および"MaskCoverage"は,指定された関心領域 roi についての特性を返す. »
  • Methodの可能な設定には以下がある.
  • "KMeans" 平均クラスタ化アルゴリズム
    "KMedoids"メドイドの周りの分割
    "MedianCut"中央値の画素値に基づいて繰り返し色空間を分割する
    "MinVariance"新たな部分領域の分散の和が最小になるように色空間を繰り返し分割する(Wuのアルゴリズム)
    "Octree"すべての画像の画素から八分木を作り,最も代表的なものになるまで葉をマージする

例題

すべて開くすべて閉じる

  (3)

ロゴ画像中の主調色:

グレースケール画像の主調色:

3D立体の主調色:

スコープ  (12)

基本的な用法  (4)

画像中の主調色を求める:

主調色を5色まで計算する:

各主調色についてさまざまな特性を計算する:

画像のリストの主調色を計算する:

特性  (6)

デフォルトで,主調色はRGBカラーで返される:

CIELAB色空間で表された主調色:

主調色を16進表現で返す:

各主調色に最も近いHTMLカラー名を求める:

各主調色で被覆された画素数を計算する:

被覆率と被覆マスクを返す:

フォーマット  (2)

異なる出力形式を指定する:

特性値の連想を返す:

オプション  (8)

ColorCoverage  (1)

デフォルトで,ColorCoverageには自動閾値が使われる:

被覆に関係なく,すべての色を返す:

指定された最小被覆にどの色も達していない場合は,空リストが返される:

色被覆のための範囲を指定する:

DistanceFunction  (1)

デフォルトで,色クラスタの混合に"CIE76"色距離が使われる:

別の色距離を使う:

CIELAB色間のカスタムの色関数を指定する:

Masking  (2)

デフォルトで,画像全体の主調色が返される:

これはMasking->Allと設定することに等しい:

画像前面の主調色を計算する:

Masking->Allのとき,"Coverage""MaskCoverage"は等しい:

指定されたマスクを使うと,"MaskCoverage"は各クラスタで覆われたマスクの割合を返す:

Method  (2)

デフォルトで,DominantColorsは色のクラスタを生成する方法を自動的に選ぶ:

Methodオプションを使って特定のメソッドを選択する:

さまざまなメソッドの所要時間と結果を比較する:

MinColorDistance  (2)

デフォルトで,最小色距離が自動的に選ばれる:

MinColorDistance->d では,d より近い色見本は融合される:

MinColorDistance->0を使って色の融合を避ける:

MinColorDistance->0ですべての主調色を計算して色の融合を避ける:

カスタム関数を使って似ている色を削除する:

アプリケーション  (4)

旗の色を抽出する:

画像をその主調色の領域に分割する:

画像の量子化されたバージョンを作る:

融合を避けて詳細をさらに加える:

色の異なるセルごとに分ける:

特性と関係  (4)

主調色は被覆面積に基づいてソートされる:

主調色の計算の際には,アルファチャンネルが考慮される:

ある程度透過性がある画像を背景とブレンドして,画像の外観に似た結果を得る:

ColorQuantizeは画像中に使われている色調で画像を表す:

DominantColorsによって生成された色:

画素をRGB色空間内の最も近いよく使われる色で置換する:

CIELAB色空間で色の置換を行う:

任意の主調色について計算可能なサポートされている特性のリスト:

おもしろい例題  (1)

ArrayPlotを使って,1つのプロットの中に色とその相対的な頻度を示す:

Wolfram Research (2012), DominantColors, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/DominantColors.html (2019年に更新).

テキスト

Wolfram Research (2012), DominantColors, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/DominantColors.html (2019年に更新).

CMS

Wolfram Language. 2012. "DominantColors." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2019. https://reference.wolfram.com/language/ref/DominantColors.html.

APA

Wolfram Language. (2012). DominantColors. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/DominantColors.html

BibTeX

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BibLaTeX

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