FrenetSerretSystem
FrenetSerretSystem[{x1,…,xn},t]
パラメトリック曲線 xi[t]の,一般化された曲率とフレネ・セレ(Frenet–Serret)基底を与える.
FrenetSerretSystem[{x1,…,xn},t,chart]
xiを指定された座標チャートの座標として解釈する.
詳細
- FrenetSerretSystemは{{k1,…,kn-1},{e1,…,en}}を返す.ただし,kiは一般化された曲率であり,eiはフレネ・セレの基底ベクトルである.
- 第1基底ベクトル e1は,曲線の単位接線である.続く各ベクトルは,直前のベクトルに正規直交する派生ベクトルである.最後のベクトルは,右正規直交基底を完成するために選ばれる.
- 派生ベクトルのいずれか1つがゼロの場合は,他のベクトルもゼロであるとみなされる.
- 二次元および三次元における一般的な名前
-
{{k1},{e1,e2}} 符号付きの曲率,接線,および法線 {{k1,k2},{e1,e2,e3}} 曲率,ねじれ,接線,法線,および従法線 - FrenetSerretSystem[x,t]では,x がスカラー式の場合は,FrenetSerretSystemがパラメトリック曲線{t,x}の曲率を与える.
- グラフが指定されている場合は,基底ベクトル eiはそのグラフに関連する正規直交基底で表現される.
- FrenetSerretSystemの第3引数にある座標チャートは,CoordinateChartDataの第1引数におけるのと同じように{coordsys,metric,dim}で指定することができる.dim を省略した短縮形を使うこともできる.
例題
すべて開くすべて閉じるスコープ (6)
FrenetSerretSystemは曲面空間に使うことができる:
アプリケーション (3)
特性と関係 (7)
次元 では,最初の の曲率は,常に非負であるが,最後の曲率は負である:
三次元以上では,ArcCurvatureが最初の一般化された曲率である:
二次元では,ArcCurvatureは1つの一般化された曲率の絶対値である:
曲線が三次元空間に埋め込まれた場合,法線はどちらの方向に回転することもできる:
法線および従法線は,交差においては定義されておらず,方向が反転される:
ユークリッド空間では,最後の曲率が0と等しくさえあれば,その曲線は超平面内にある:
テキスト
Wolfram Research (2014), FrenetSerretSystem, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/FrenetSerretSystem.html.
CMS
Wolfram Language. 2014. "FrenetSerretSystem." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/FrenetSerretSystem.html.
APA
Wolfram Language. (2014). FrenetSerretSystem. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/FrenetSerretSystem.html