InflationAdjust

InflationAdjust[quantity,targetdate]

指定された quantity の購買力を targetdate のものに調整しようと試みる.

InflationAdjust[quantity]

現行年を targetdate として使う.

InflationAdjust[quantity,targetunit]

現行年に合わせて調整した後で,通貨を targetdate に変換する.

InflationAdjust[timeseries,targetdate]

指定された timeseries データの購買力を targetdate に合わせて調整しようと試みる.

詳細とオプション

  • InflationAdjustは,過去の消費者物価指数(CPI)データを使って指定された時点における通貨の購買力を計算する.
  • InflationMethodオプションをTimeSeriesオブジェクト,TemporalDataオブジェクト,あるいは{{t1,s1},{t2,s2}のような時間と値のペアとして使うことで,カスタムの消費者物価指数データを与えることができる.
  • ソースとターゲットの単位が異なる場合は,まずソース単位でのインフレ調整が行われ,次にターゲットの日付での通貨変換が行われる.
  • targetdate は,年あるいはDateListでよい.単一の年が指定された場合は,年半ばの7月1日であると仮定される.
  • targetdateDatedUnitオブジェクトの場合,指定された日付が現行年ではなくターゲットの年として使われる.
  • targetdate は,TemporalDataオブジェクト,TemporalDataオブジェクト,または時間と値のペアでよい.
  • 通貨単位間の変換にはインターネット接続が必要である.

例題

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  (2)

1900年における1米ドルの購買力が現在の何ドルに相当するか計算する:

ターゲットの日付を指定する:

スコープ  (4)

もとの通貨とは別の通貨をターゲットに選ぶ:

もとの通貨とターゲットの通貨の単位と日付の両方が異なる場合は,まず,もとになる通貨の日付をターゲットの日付に変換し,次に,ターゲットの日付のレートを使ってターゲットの通貨に変換する:

複合単位を使う:

より細かい日付指定を使う:

最低賃金に相当するものを求める:

一般化と拡張  (2)

自由形式言語のインライン入力を単位発見のメカニズムとして使うことができる:

時間と数量のペア,TimeSeriesオブジェクト,あるいはTemporalDataオブジェクトを時系列として使う:

オプション  (2)

InflationMethod  (2)

ユーザの消費者物価指数数列を調整の基礎として使う:

複数の通貨がある場合は,通貨記号のタグが付いた複数の数列をユーザが与えない限り,InflationMethodで提供される同じCPI数列がすべての通貨に使われる:

考えられる問題  (3)

調整は消費者物価指数データがある日付にしか行えない:

消費者物価指数データがない通貨もある:

単位変換は過去の為替レートの日付が分かっている場合に行われる:

おもしろい例題  (1)

期間のはじめごとに,1年で満期を迎える有価証券を買うことで,インフレに対する防御策が講じられると考える.この方法でなら,毎年通貨を変更することができ,取引履歴に基づいて年ごとの額面のネットワークを作ることができる.考えられるすべての取引経路の中で最適なものを求める:

2005年にもとになる財産が米ドルであるとして,次のどの通貨にも変換できるなら,2006年に英国ポンドに変換し,2007年に日本円に変換して2008年には再び英国ポンドに変換するのが3年間の最適経路である:

Wolfram Research (2014), InflationAdjust, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/InflationAdjust.html.

テキスト

Wolfram Research (2014), InflationAdjust, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/InflationAdjust.html.

CMS

Wolfram Language. 2014. "InflationAdjust." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/InflationAdjust.html.

APA

Wolfram Language. (2014). InflationAdjust. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/InflationAdjust.html

BibTeX

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BibLaTeX

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