KernelEvaluate
KernelEvaluate[expr]
コンパイルされたコードから呼ばれたときでも expr をWolfram言語カーネルで評価する.
KernelEvaluate[x,expr]
expr の評価で使うためにコンパイルされた変数 x の値を捕らえる.
KernelEvaluate[{x1,x2,…},expr]
expr の評価で使うために xiの値を捕らえる.
詳細
- KernelEvaluate[expr]の式 expr は,Wolfram言語の関数あるいはユーザによる定義でよい.
- KernelEvaluate[x,expr]の x ようにコンパイルされた変数は,Functionにおけるように語彙的にバインドされている.
- KernelEvaluate[x, expr]の expr の評価が x の値を変更することはできない.
- 一般に,結果の型を指定するためにKernelEvaluateはTypeHintでラップされる.
例題
すべて開くすべて閉じる例 (3)
Wolfram Engineの評価器を使ってAiryAi関数をコンパイルされたコードから計算する:
スコープ (4)
KernelEvaluateの結果を"InertExpression"タイプで関数として使う:
KernelEvaluateを使うとFitのような操作がコンパイラに統合できる:
KernelEvaluateを使ってファイル操作を統合する:
FunctionCompileが使用される際にコンパイルされたコードから呼び出された関数が定義されている必要はない:
コンパイルされたコードの実行のためには定義されていなければならない:
定義を変更することは可能であり,変更された場合には新バージョンが使われる:
考えられる問題 (2)
おもしろい例題 (1)
NDSolveをコンパイルされたコードに統合する:
テキスト
Wolfram Research (2023), KernelEvaluate, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/KernelEvaluate.html.
CMS
Wolfram Language. 2023. "KernelEvaluate." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/KernelEvaluate.html.
APA
Wolfram Language. (2023). KernelEvaluate. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/KernelEvaluate.html