LerchPhi

LerchPhi[z,s,a]

レルヒ(Lerch)の超越関数 TemplateBox[{z, s, a}, LerchPhi]を与える.

詳細とオプション

  • 記号操作・数値操作の両方に適した数学関数である.
  • TemplateBox[{z, s, a}, LerchPhi]=sum_(k=0)^(infty)z^k/(k+a)^s
  • のときの定義は,TemplateBox[{z, s, a}, LerchPhi]=sum_(k=0)^(infty)z^k((k+a)^2)^(-s/2).ただし,の項は除外するものとする.
  • LerchPhi[z,s,a,DoublyInfinite->True]は総和を与える.
  • LerchPhiは,ZetaPolyLogの一般化されたものである.
  • 特別な引数の場合,LerchPhiは,自動的に厳密値を計算する.
  • LerchPhiは任意の数値精度で評価できる.
  • LerchPhiは自動的にリストに縫い込まれる.
  • LerchPhiは,IntervalオブジェクトおよびCenteredIntervalオブジェクトに使うことができる. »

例題

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  (7)

数値的に評価する:

簡単な厳密値は自動的に生成される:

実数の部分集合上でプロットする:

複素数の部分集合上でプロットする:

原点における級数展開:

Infinityにおける級数展開:

特異点における級数展開:

スコープ  (29)

数値評価  (6)

数値的に評価する:

高精度で評価する:

出力精度は入力精度に従う:

複素数入力:

高精度で効率的に評価する:

IntervalオブジェクトとCenteredIntervalオブジェクトを使って最悪の場合に保証される区間を計算する:

Aroundを使って平均的な場合の統計区間を計算する:

配列の要素ごとの値を計算する:

MatrixFunctionを使って行列のLerchPhi関数を計算することもできる:

特定の値  (7)

簡単な厳密値は自動的に生成される:

記号的な a についてのLerchPhi[z,s,a]

記号的な z についてのLerchPhi[z,s,a]

記号的な s についてのLerchPhi[z,s,a]

簡単な厳密値は自動的に生成される:

ゼロにおける値:

LerchPhi[z,1,0]=1.05となるような z の値を求める:

可視化  (2)

LerchPhi関数をプロットする:

LerchPhi関数の実部をプロットする:

LerchPhi関数の虚部をプロットする:

関数の特性  (11)

LerchPhiの実領域:

複素領域:

TemplateBox[{x, {-, {1, /, 2}}, {-, 2}}, LerchPhi]の値域を近似する:

LerchPhiは要素単位でリストと行列に縫い込まれる:

TemplateBox[{x, 1, 2}, LerchPhi]は解析関数ではない:

有理型でもない:

TemplateBox[{x, 1, 2}, LerchPhi]は非減少でも非増加でもない:

TemplateBox[{x, 1, 2}, LerchPhi]は単射である:

TemplateBox[{x, 1, 2}, LerchPhi]は全射ではない:

TemplateBox[{x, 1, 2}, LerchPhi]は非負でも非正でもない:

TemplateBox[{x, 1, 2}, LerchPhi]は,または のとき,特異点と不連続点の両方を持つ:

TemplateBox[{x, 1, 2}, LerchPhi]は凸でも凹でもない:

TraditionalFormによる表示:

微分  (2)

z についての一次導関数:

a についての一次導関数:

z についての高次導関数:

s=2a=1/3のとき,z についての高次導関数をプロットする:

級数展開  (1)

Seriesを使ってテイラー(Taylor)展開を求める:

の周りの最初の3つの近似をプロットする:

一般化と拡張  (2)

特別な点における級数展開:

LerchPhiはベキ級数に適用できる:

オプション  (4)

DoublyInfinite  (3)

デフォルトで,LerchPhiは正の を持つ項のみを含む:

対称的なケースでは,DoublyInfinite->Trueと設定しても結果が2倍になるだけである:

より一般的なケースでは,負の項はより複雑な効果を与える:

IncludeSingularTerm  (1)

負の整数 a について,IncludeSingularTerm->Trueは無限の結果を与える:

アプリケーション  (2)

LerchPhiがゼロになる場合を求める:

幾何確率分布の中心モーメント:

小さい k についての明示的な形:

特性と関係  (2)

和からLerchPhiを求める:

LerchPhiは数値関数である:

考えられる問題  (4)

$MaxExtraPrecisionの設定値を大きくすることが必要となる場合がある:

特異項が含まれる場合,LerchPhiは数値比較を用いる:

z=a=1のとき, LerchPhiは記号的な s についてのZetaに関して常に評価できる訳ではない:

HurwitzLerchPhiは分枝切断線の選び方がLerchPhiとは異なる:

Wolfram Research (1988), LerchPhi, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/LerchPhi.html (2023年に更新).

テキスト

Wolfram Research (1988), LerchPhi, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/LerchPhi.html (2023年に更新).

CMS

Wolfram Language. 1988. "LerchPhi." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2023. https://reference.wolfram.com/language/ref/LerchPhi.html.

APA

Wolfram Language. (1988). LerchPhi. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/LerchPhi.html

BibTeX

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