MakeExpression
MakeExpression[boxes,form]
Wolframシステムセッションで使われる低レベルの関数で,ボックスを式に変換するために使われる.
詳細
- MakeExpressionは,HoldCompleteを適用した形で結果を返す.
- form にはStandardForm,TraditionalFormまたは解釈用規則が定義された他の形式を指定することができる.
- MakeExpression[expr,form]にユーザ定義の規則を与えることができる.これにより,任意のボックスをどのように式に変換すべきかを指定することができる.
- MakeExpressionの生成する結果に対して,それ自身の自動的な呼出しは行われない.このため,自動的に変換が行われるようにするためには,予めMakeExpressionの呼出しコマンドを規則の定義の中に加えておく必要がある.
- ボックスがWolfram言語の入力として与えられるときは,そのたびにMakeExpressionが使われる.
- MakeExpressionに与えられるボックスは,文字列の入力をもとにトークンを形成し,Wolfram言語の標準的な演算子の適用順位に従いトークンをグループ化し,そこから間隔調整記号を除去することで構築される.StyleBoxや解釈の対象にならないオブジェクトは除去される. »
- MakeExpressionに割り当てた定義は,Wolfram言語の入力処理用組込み規則を無効にする.
- 入力の前に\!を与えることで,Wolfram言語は実質的にMakeExpressionを実行する.
例題
すべて開くすべて閉じる例 (1)
StandardForm規則を使ってボックスを式に変換する:
スコープ (2)
特性と関係 (2)
考えられる問題 (2)
ErrorBox式に無効な,あるいは不完全な構文の結果を含む入力:
空白文字があると,MakeExpressionがボックス構造を解釈できなくなることがある:
StripBoxesを使って解釈を妨げる空白文字やその他のボックスを取り除く:
Wolfram Research (1996), MakeExpression, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/MakeExpression.html.
テキスト
Wolfram Research (1996), MakeExpression, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/MakeExpression.html.
CMS
Wolfram Language. 1996. "MakeExpression." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/MakeExpression.html.
APA
Wolfram Language. (1996). MakeExpression. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/MakeExpression.html