NetworkPacketRecording
ユーザのコンピュータのすべてのネットワークインターフェースを通して送受信されたネットワークパケットについての情報を t 秒間記録する.
NetworkPacketRecording[t,service]
指定されたネットワークサービスに関連するパケットだけを記録する.
NetworkPacketRecording[t,port]
指定されたポートに関連するパケットだけを記録する.
NetworkPacketRecording[t,{port1,port2,…}]
ポート portiのいずれかと関連するパケットだけを記録する.
NetworkPacketRecording[t,spec]
指定 spec にマッチするパケットだけを記録する.
詳細
- t は,秒数あるいは記録する時間を表すQuantityオブジェクトでよい.
- NetworkPacketRecording[…,service]の service の可能な形には以下がある.
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"name" IANA名前付きサービス("HTTP"等) entity タイプ"NetworkService"の実体 - 実体は,を使って自由形式言語で入力できる.
- NetworkPacketRecording[…,ports]では,ネットワークポートは以下で指定できる.
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n 単一のポート番号 n nmin;;nmax nminから nmaxまでの範囲のポート {n1,n2,…} ポートのリスト - NetworkPacketRecording[…,spec]の spec は,key->value の形式で,あるいは複数のキーと値を含む連想として与えることができる.以下は使用可能なキーである.
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"IPAddress" 送信元または送信先のIPアドレス "SourceIPAddress" 送信元のIPアドレス "DestinationIPAddress" 送信先のIPアドレス "IPAddressType" 送信元あるいは送信先のIPアドレスタイプ("IPv4","IPv6"等) "SourceIPAddressType" 送信元のIPアドレスタイプ "DestinationIPAddressType" 送信先のIPアドレスタイプ "Port" 送信元あるいは送信先のポート "SourcePort" 送信元のポート "DestinationPort" 送信先のポート "Interface" ネットワークインターフェース("en0"等) "PCAPFilter" 文字列としての,生のPCAPフィルタ指定 - IPアドレスは,文字列またはIPAddressオブジェクトとして与えられる.
- "Interface"キーの可能な値は,$NetworkInterfaces中の要素,それらのリスト,あるいはAllである.
- "PCAPFilter"に任意の設定を与えると,その他の設定すべてがオーバーライドされる.
- Windowsコンピュータでは,NetworkPacketRecordingを使う前にSystemInstall["WinPcap"]の必要があるかもしれない.
- NetworkPacketRecordingには,LinuxとMacでは,Wolframカーネルの実行に(例えばルートとしての)権限昇格が概して必要である.
例題
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Wolfram Research (2018), NetworkPacketRecording, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/NetworkPacketRecording.html.
CMS
Wolfram Language. 2018. "NetworkPacketRecording." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/NetworkPacketRecording.html.
APA
Wolfram Language. (2018). NetworkPacketRecording. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/NetworkPacketRecording.html