NotebookFind
NotebookFind[obj,data]
指定されたノートブックオブジェクトにおいて data を前方検索し,見付かれば現在の選択範囲をそこへ移す.
NotebookFind[obj,data,Previous]
後方検索を行い,見付かれば現在の選択範囲をそこへ移す.
NotebookFind[obj,data,All]
選択の範囲を data が存在するすべての箇所とする.
NotebookFind[obj,data,dir,elems]
現行選択を方向 dir の検索に設定し,elems で指定されるセル内の要素を検索する.
詳細とオプション
- NotebookFindは,data が見付からないとき$Failedを返す.
- obj は,NotebookObjectあるいはCellObjectでよい.obj がNotebookObjectの場合は,検索操作はノートブック内の選択位置から行われる.
- data には,文字列,ボックス式,または完全なセルを指定することができる.
- dir の可能な値はNext,Previous,Allである.
- 指定可能なセル要素の種類
-
CellContents 文字列で表される各セルの内容 CellID 各セルのCellIDオプションの設定 CellLabel セルごとに設定されるオプションCellLabelの設定情報 CellStyle セルごとに指定されるスタイルの名前 CellTags セルごとに設定されるオプションCellTagsの設定情報の一部 {elem1,elem2,…} 違った種類の要素のリスト - elems のデフォルトは,CellContentsである.検索にはボックスの内容だけが含まれる.スタイルやオプションは含まれない.
- 使用可能なオプション
-
AutoScroll True 見付かった結果までノートブックを自動的にスクロールするかどうか IgnoreCase False 大文字小文字を等しく扱うかどうか WordSearch False 検索されるテキストが単語として現れなければならないかどうか WrapAround False 検索対象が見付からなかった場合に,文書の先頭に戻って検索を続けるかどうか - また,フロントエンドは,通常,結果に対応する領域をハイライト表示する.
例題
すべて開くすべて閉じるスコープ (2)
オプション (2)
AutoScroll (1)
通常,求まったデータがノートブックウィンドウで可視であるようにドキュメントはスクロールされる:
しかし,AutoScrollをFalseにするとドキュメントが求まったデータまでスクロールされなくなる:
テキスト
Wolfram Research (1996), NotebookFind, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/NotebookFind.html (2014年に更新).
CMS
Wolfram Language. 1996. "NotebookFind." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2014. https://reference.wolfram.com/language/ref/NotebookFind.html.
APA
Wolfram Language. (1996). NotebookFind. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/NotebookFind.html