ProbabilityDistribution
ProbabilityDistribution[pdf,{x,xmin,xmax}]
変数 x における確率密度関数 pdf を持つ連続分布を表す.ただし,と では pdf はゼロとみなされる.
ProbabilityDistribution[pdf,{x,xmin,xmax,1}]
変数 x における確率密度関数 pdf を持つ離散分布を表す.ただし,と では pdf はゼロとみなされる.
ProbabilityDistribution[pdf,{x,…},{y,…},…]
変数 x, y, … における確率密度関数 pdf を持つ多変量分布を表す.
ProbabilityDistribution[{"CDF",cdf},…]
cdf で与えられる累積分布関数を持つ確率分布を表す.
ProbabilityDistribution[{"SF",sf},…]
生存関数が sf で与えられる確率分布を表す.
ProbabilityDistribution[{"HF",hf},…]
hf で与えられるハザード関数を持つ確率分布を表す.
詳細とオプション
- 多変量ProbabilityDistributionの定義では,すべての変数が離散あるいは連続である必要がある.混合ケースは起こりえない.
- ProbabilityDistribution[pdf,…]はProbabilityDistribution[{"PDF", pdf},…]に等しい.
- ProbabilityDistribution[…,Assumptions->assum] は確率密度関数あるいは領域指定における母数の仮定 assum を指定する.
- ProbabilityDistributionの定義中の確率密度関数 pdf は有効であると仮定される.特に,これは1に正規化されているとみなされる.
- pdf は,ProbabilityDistributionの定義中にMethod->"Normalize"と設定することで正規化することができる.
- ProbabilityDistributionは,Mean,CDF,RandomVariate等の関数とともに使うことができる.
例題
すべて開くすべて閉じるスコープ (13)
分布指定 (8)
一変量連続分布 (2)
オプション (2)
Method (1)
アプリケーション (14)
NProbabilityを使ってこれを関数としてまとめる:
ProbabilityDistributionにおける母数の値を推定する:
Muth分布はGompertzMakehamDistributionに関連しており確率密度関数を持つ:
しかし,GompertzMakehamDistributionの第3母数は正でなければならない:
各MarginalDistributionを求める:
dist がベクトル{x,y}の結合分布である場合,x と y は独立ではない:
信頼性の研究では,寿命分布の累積分布関数が( および )で与えられる.このシステムの故障までの平均時間(MTTF)はどうなるか.MTTFは平均としても知られている:
極限のケースはExponentialDistributionである:
映画館における入場券とポップコーンを買うための待ち時間は互いに依存せず,両方とも指数分布に従う.入場券を買うための平均待ち時間は10分,ポップコーンを買うための平均待ち時間は5分である.観客が座席に着くまでの待ち時間の合計が25分未満である確率を求める:
ある工場で円柱形のローラーベアリングを製造している.このベアリングの直径は平均5センチ,標準偏差0.01センチで正規分布に従う.ベアリングの長さは平均7センチ,標準偏差0.01センチで正規分布に従う.直径と長さの分布が互いに独立していると仮定して,直径または長さのどちらかが平均と0.02センチを超えて異なる確率を求める:
確率変量 が分布的に独立一様分布の総和と等しいことを特性関数を使って証明する:
これは, と が依存関係にあるにもかかわらず両者の間に相関関係がないために可能なのである:
特性と関係 (3)
ProbabilityDistributionの第1引数はデフォルトで確率密度関数である:
分布領域上での確率密度関数の積分は単位元でなければならない:
ProbabilityDistributionは,絶対的に連続的な部分と離散的な部分に分解する:
PDFは,InterpolatingFunctionとして与えることができる:
考えられる問題 (5)
分布を定義するために使われた確率密度関数は,有効であるとみなされる:
指定されたPDFは,非負ではなく1に正規化されないので,無効である:
この分布からサンプルを取ると分布領域の外側の変量を生成する可能性がある:
TransformedDistributionを使って非整数をサポートする離散確率分布を作る:
テキスト
Wolfram Research (2010), ProbabilityDistribution, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/ProbabilityDistribution.html (2015年に更新).
CMS
Wolfram Language. 2010. "ProbabilityDistribution." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2015. https://reference.wolfram.com/language/ref/ProbabilityDistribution.html.
APA
Wolfram Language. (2010). ProbabilityDistribution. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/ProbabilityDistribution.html