RandomFunction

RandomFunction[proc,{tmin,tmax}]

tminから tmaxまでの過程 proc から擬似ランダム関数を生成する.

RandomFunction[proc,{tmin,tmax,dt}]

tminから tmaxまで,刻み幅 dt で擬似ランダム関数を生成する.

RandomFunction[proc,, n]

n 個の擬似ランダム関数の集合を生成する.

詳細とオプション

  • RandomFunctionは,時間と値のペア{{t1,x[t1]},}からなる経路を含むいくつかの特性の抽出に使えるTemporalDataオブジェクトを返す.
  • BinomialProcessあるいはARMAProcessのような離散時間過程の場合は,刻み幅 dt1であるとみなされる.
  • PoissonProcessQueueingProcess等のジャンプのある連続時間過程の場合は,刻み幅 dt はランダムであり過程それ自身によって与えられるとみなされる.
  • WienerProcessItoProcessのようなジャンプのない連続時間過程の場合は,明示的な dt を与えなければならない.
  • RandomFunctionは,Wolfram言語を実行するたびに異なるランダム関数を与える.SeedRandomを使って特定のシードから始めることができる.
  • 使用可能なオプション
  • MethodAutomatic使用するメソッド
    WorkingPrecision Automatic内部計算で使う精度
  • WorkingPrecision->p という設定のときは,精度 p の乱数が生成される.
  • Methodの特別な設定については各ランダム過程の参照ページに記述されている.

例題

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  (5)

離散時間・離散状態の過程のシミュレーションを行う:

連続時間・離散状態の過程のシミュレーションを行う:

離散時間・連続状態の過程のシミュレーションを行う:

連続時間・連続状態の過程のシミュレーションを行う:

10本の経路集合シミュレーションを行う:

スコープ  (21)

基本的な用法  (6)

RandomFunctionは,TemporalDataオブジェクトを返す:

ランダム経路を得る:

ベクトル値過程のシミュレーションを行う:

時点10までの経路:

経路を平面上で可視化する:

サンプル経路を使ってランダム過程の母数を推定する:

シミュレーションを使って所望の経路を求める:

各タイムスタンプについて平均を計算する:

シミュレーションを使って,ランダム経路の信頼帯を求める:

各タイムスタンプについて,標準誤差帯を計算する:

1000本の経路集合のシミュレーションを行う:

経路からのデータスライスを計算し,それぞれの分布形をプロットする:

同じタイムスタンプにおけるスライス分布を計算し,それぞれの分布形をプロットする:

パラメトリック過程  (3)

ベルヌーイ(Bernoulli)過程のシミュレーションを行う:

ウィナー(Wiener)過程のシミュレーションを行う:

指数のジャンプサイズ分布に従う複合ポアソン(Poisson)過程のシミュレーションを行う:

待ち行列過程  (2)

さまざまな到着およびサービス率でM/M/1待ち行列のシミュレーションを行う:

閉鎖型待ち行列網のシミュレーションを行う:

有限マルコフ過程  (1)

離散時間有限マルコフ過程のシミュレーションを行う:

離散時間隠れマルコフ過程のシミュレーションを行う:

時系列過程  (5)

移動平均過程のシミュレーションを行う:

自己回帰過程のシミュレーションを行う:

指定精度で自己回帰移動平均過程のシミュレーションを行う:

いくつかの自己回帰和分移動平均過程のシミュレーションを行う:

ベクトル値SARIMA時系列のシミュレーションを行う:

時点を含む3Dサンプル経路関数を作る:

色関数は時間に依存する:

確率微分方程式過程  (2)

伊藤過程のシミュレーションを行う:

Stratonovich過程のシミュレーションを行う:

ランダム過程の変換  (2)

ポアソン過程の二乗:

この過程のシミュレーションを行う:

ウィナー過程と幾何ブラウン(Brown)運動過程の和:

この過程のシミュレーションを行う:

オプション  (1)

WorkingPrecision  (1)

デフォルトの機械精度でサンプル経路を生成する:

WorkingPrecisionを使ってより高精度のサンプル経路を生成する:

アプリケーション  (4)

変換された過程を可視化する:

過程のシミュレーションを行う:

確率微分方程式:の解のシミュレーションを行う:

母数の値を定義する:

ウィナー過程経路のシミュレーションを行う:

経路の関数としての解:

ランダム過程の未知のスライス分布を推定する:

スライス分布の確率密度関数閉形式は知られていない:

経路のランダムなサンプルを生成する:

時点 における値をすべての経路から抽出する:

その確率密度関数を可視化する:

これが,標準正規分布にフィットするかどうかの検定を行う:

固定初期条件があるARIMAProcessARMAProcessで近似する:

サンプル経路を使って近似を評価する:

特性と関係  (1)

RandomFunctionはランダム過程の経路を生成する:

RandomVariateを使って過程の時間スライスのサンプルを生成する:

Histogramを使って確率密度を推定する:

考えられる問題  (3)

刻み幅は領域の長さより短くなくてはならない:

1より短い刻み幅を使ってサンプル経路を得る:

連続時間過程には刻み幅の指定が必要である:

刻み幅を指定する:

離散時間過程では,刻み幅指定はできない:

デフォルトで,刻み幅は1である:

おもしろい例題  (3)

WienerProcessのシミュレーションを2Dで行う:

対称ランダムウォークのシミュレーションを2Dで行う:

3Dで:

3Dの弱定常ARMAProcessのシミュレーションを行う:

原点から始まる非弱定常過程:

Wolfram Research (2012), RandomFunction, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/RandomFunction.html.

テキスト

Wolfram Research (2012), RandomFunction, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/RandomFunction.html.

CMS

Wolfram Language. 2012. "RandomFunction." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/RandomFunction.html.

APA

Wolfram Language. (2012). RandomFunction. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/RandomFunction.html

BibTeX

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BibLaTeX

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