RemoteEvaluate

RemoteEvaluate[expr]

ユーザの現行のデフォルトリモートWolfram言語カーネルを使って expr を評価した結果を与える.

RemoteEvaluate[ker, expr]

ker で指定されたカーネルを使って expr を評価した結果を与える.

RemoteEvaluate[{ker1,ker2,},expr]

カーネル keriのそれぞれを使って expr の評価結果のリストを与える.

RemoteEvaluate[ker,expr,h]

生成された結果を返す前に頭部 h で包み込む.

詳細とオプション

  • RemoteEvaluateは属性HoldAllを有する.
  • RemoteEvaluate[expr]は,$DefaultRemoteKernelで与えられるカーネルを使う.
  • RemoteEvaluateには次のオプションを使うことができる.
  • IncludeDefinitions True依存関係を自動的に含ませるかどうか
  • IncludeDefinitionsTrueとすると,expr の評価に必要な定義が自動的にリモートカーネルに送られる.
  • IncludeDefinitions->Falseとした場合は,expr の評価中に expr の評価に必要な定義をロードして明示的に評価しなければならない.
  • カーネルは,KernelConfigurationまたは短い文字列形式を使って指定される.
  • 次のリモートカーネル文字列形式が認識される.
  • "ssh://user@hostname:port/path"SSHを使ってアクセスする,指定されたマシン上のカーネル
    "ssh://hostname"指定されたマシンのデフォルトパス,ユーザ,ポートを使う
    "hostname""ssh://hostname"に相当
    "wstp://server:port/pool"WSTPServer上のカーネル
    "wstp://server"デフォルトのポートとカーネルプールを使う
    "Local"デフォルトローカルカーネル
    "localhost"同一マシン上のカーネル
    "file:///path/to/wolfram"同一マシン上の与えられたカーネル
    "https://www.wolframcloud.com/"Wolfram Cloudのカーネル
    LinkObject[]実行中のカーネルへのWSTPリンク
  • "ssh://hostname/path"または"file:///path"のパスは,適切なカーネルコマンドの絶対パスである.
  • SSHはインタラクティブにパスワードを求めることはできない.キーを指定するかSSHのパスワードエージェントを使うことができる.

例題

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  (3)

SSHでマシンに接続し,デフォルトカーネルを起動して特性のいくつかを評価する:

指定されたポートのWSTPServerに接続する:

評価にクラウドカーネルを使う:

同じマシンのカーネルで評価を行う:

RemoteEvaluateの各インスタンスが新規カーネルを立ち上げるが,これは評価後に処理される:

同じ評価をいくつかのカーネルで行うことができる:

スコープ  (15)

SSHカーネル  (6)

デフォルトのSSHポートとリモートカーネルのコマンドを使う:

リモートカーネルコマンドへの絶対パスを指定する:

macOSのデフォルトカーネルコマンドへの絶対パスを指定する:

適切なカーネルコマンドを選択するためにリモートオペレーティングシステムを指定する:

リモートマシンでユーザ名を指定する:

ベアホスト名はSSHカーネルであると仮定される:

WSTPServerカーネル  (3)

デフォルトポートで聞いているWSTPServerに接続し,デフォルトプールのカーネルを要求する:

指定のポートで聞いているWSTPServerに接続する:

WSTPServerに接続し,指定のプールのカーネルを要求する:

クラウドカーネル  (2)

指定のクラウドベースでWolfram Cloudに接続する:

所属先のプライベートクラウドに接続する:

ローカルカーネル  (3)

要求を出したものと同じマシンのカーネルに接続する:

絶対パスで与えられた特定のローカルカーネルを使う:

URLのパスを与えることもできる:

相対パスで与えられた特定のローカルカーネルを使う:

リンクカーネル  (1)

カーネルを起動してそれへのWSTPリンクを取得する:

このカーネルで評価する:

リンクカーネルは一度しか使えない:

一般化と拡張  (1)

受領した結果は,通常は,受領側でさらに評価される:

受領した結果をHoldでラップして評価を防ぐ:

オプション  (1)

IncludeDefinitions  (1)

デフォルトで,評価に必要な定義はリモートカーネルに送られる:

これらの定義がないと,リモートカーネルでの評価は行われない:

特性と関係  (3)

$DefaultRemoteKernelが与えたカーネルを使う:

LocalEvaluateRemoteEvaluateのように動作するが,$DefaultLocalKernelが与えるカーネルを使う:

ParallelEvaluateは実行中のすべての並列サブカーネルで同じ計算を行う:

RemoteEvaluateは指定されたすべてのカーネルで同じ計算を行う:

おもしろい例題  (2)

リモートマシンで並列計算を行う:

必要に応じてリモートマシンで起動されるフロントエンドが必要な評価を行う:

Wolfram Research (2020), RemoteEvaluate, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/RemoteEvaluate.html.

テキスト

Wolfram Research (2020), RemoteEvaluate, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/RemoteEvaluate.html.

CMS

Wolfram Language. 2020. "RemoteEvaluate." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/RemoteEvaluate.html.

APA

Wolfram Language. (2020). RemoteEvaluate. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/RemoteEvaluate.html

BibTeX

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BibLaTeX

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