SelectFirst

SelectFirst[data,crit]

crit[ei]Trueになる data の最初の eiを返す.見付からない場合はMissing["NotFound"]を返す.

SelectFirst[data,critprop]

選択された要素の特性 prop を返す.

SelectFirst[data,crit,default]

crit[ei]Trueになるdataeiが存在しない場合に default を返す.

SelectFirst[crit]

式に適用可能なSelectFirstの演算子形を表す.

詳細

  • SelectFirstは,与えられた基準 critTrueを与える最初の要素を保持する.
  • SelectFirst[data,crit]First[Select[data,crit]]に等しい.
  • data は,以下の追加的な形式と解釈を持つことができる.
  • {e1,e2,}値のリスト »
    f[e1,e2,]任意の頭部 f »
    Association値の連想 »
    QuantityArray[]数量配列あるいはその他の構造化配列
    Tabular[]一貫した型の表形式データ »
    TabularColumn[]一貫した型の列データ »
    Dataset[]一般的な階層データ
  • 特性y prop は以下の形式と解釈を持つことができる.
  • "Element"選択された値 »
    "Index"選択された値のインデックスを返す »
    "BitVectorMask"選択された値にはTrue,それ以外の値にはFalseを返すブールマスク »
    {prop1,prop2,}複数の形式のリスト »
    All要素,インデックス,ビットベクトルマスクを与える連想 »
  • SelectFirst[data,crit,default]default は,crit[ei]Trueになる dataeiがない場合にのみ評価される.
  • SelectFirst[crit][data]SelectFirst[data,crit]に等しい.

例題

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  (6)

偶数である最初の要素を選ぶ:

選択された要素のインデックスを返す:

偶数が見付からない場合はデフォルトの x を与える:

SelectFirstの演算子形を使う:

SelectFirstAssociation内の値に作用する:

SelectFirstTabularオブジェクトに使う:

スコープ  (15)

基本的な用法  (5)

x を含む最初のペアを求める:

純関数を使って要素をテストする:

選択基準として演算子形を使う:

SelectFirstの演算子形を使う:

カスタムのデフォルト値を使う:

入力データ  (5)

SelectFirstは,Listだけでなく,任意の頭部に使うことができる:

SelectFirstAssociation内の値に作用する:

SelectFirstはベクトルSparseArrayオブジェクトに使うことができる:

SelectFirstTabularColumnオブジェクトに使うことができる:

11月の最初の日付を選択する:

SelectFirstを名前付きの列があるTabularオブジェクトに使う:

最終列の日付が営業日である最初の行を選択する:

特性の形式 (5)

選択された要素を返す:

選択された要素のインデックスを返す:

データのブールマスクを返す:

2つの形式を返す:

すべての特性の連想を返す:

アプリケーション  (7)

9から99までで3と5の両方を法として1となる最初の数を選択する:

逆に読んでも同じになる最初の4つ一組を選択する:

次元が1である,0と1の3×3行列を求める:

単位円内に存在する固有値を選択する:

名前が36文字以上の長さである組込みのWolfram言語オブジェクトを求める:

積から最初の数量を選択する:

PoissonDistributionからのランダムなサンプル中の最初の素数の位置を求める:

その分布を求める:

特性と関係  (4)

デフォルト値は必要な場合にのみ評価される:

SelectFirstは最初にマッチしたもののみを返す:

Selectはマッチしたものをすべて返す:

SelectFirstは,SelectReplaceの組合せで実装することができる:

SelectFirstは,パターンではなく関数を使う点を除いて,FirstCaseに似ている:

要素の合計が10未満である最初のリストを選ぶ:

FirstCaseを使って同じ結果を得る:

考えられる問題  (1)

入力式の頭部は保持されない:

Wolfram Research (2014), SelectFirst, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/SelectFirst.html (2025年に更新).

テキスト

Wolfram Research (2014), SelectFirst, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/SelectFirst.html (2025年に更新).

CMS

Wolfram Language. 2014. "SelectFirst." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2025. https://reference.wolfram.com/language/ref/SelectFirst.html.

APA

Wolfram Language. (2014). SelectFirst. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/SelectFirst.html

BibTeX

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BibLaTeX

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