SphericalDistance

SphericalDistance[{θ1,ϕ1},{θ2,ϕ2}]

単位球上の点{θ1,ϕ1}と点{θ2,ϕ2}の間の大円距離を返す.

SphericalDistance[{θ1,1,θ1,2,,ϕ1},{θ2,1,θ2,2,,ϕ2}]

単位超球の球面上の任意次元の点と点の間の測地線距離を返す.

詳細

  • 球または超級の座標ベクトルは,CoordinateChartDataおよびCoordinateTransformDataと同じ慣習を使うが,最初の r 座標は削除する.
  • 半径 r の超球上の測地線距離はSphericalDistanceの結果に半径 r を掛けて得ることができる.
  • 2D球面上の点もGeoPosition[{lat,lon}]表記で指定できる.経緯度の単位は度である.
  • SphericalDistanceは点のリストに縫い込まれる.SphericalDistance[point,points]は距離のリストを返し,SphericalDistance[points1,points2]は距離の行列を返す.
  • SphericalDistanceは,数値データを扱っている場合に複素数入力は受け付けず,実数値出力だけを返す.

例題

すべて開くすべて閉じる

  (3)

単位球上の2点間の距離:

三次元単位球面上の2点間の距離:

球の赤道上にいくつかの点を取る:

上記の点がすべて北極から等距離であることを示す:

スコープ  (5)

SphericalDistanceは厳密な数値入力を取る:

SphericalDistanceは任意精度の数値入力を取る:

SphericalDistanceは記号入力に使うことができる:

矩形DistanceMatrixを計算し,結果をArrayPlotで表示する:

SphericalDistanceにはGeoPosition[{lat,lon}]表記の点が使える:

点のGeoPositionリストを使う:

アプリケーション  (3)

単位球の一つの象限に3つの点を生成する:

対応する球面三角形の辺の長さを求める:

球面三角形の不等式を確かめる:

球面座標のパラメトリック軌道を定義する:

曲線を連続する点として表してプロットする:

曲線の弧長を推定する:

八面体の頂点の角座標を取る:

一つの点から残りのすべての点までの距離を計算する:

任意の2点間の距離の対称行列を求める:

特性と関係  (5)

大円 に沿った角距離を計算する:

大円 に沿った同じ距離を計算する:

どちらの結果も成分値の違いにすぎない:

球上の2点を選択する:

単位球上の直交座標に変換する:

SphericalDistanceVectorAngleの結果と比較する:

EuclideanDistanceの結果は,常にSphericalDistanceの結果より小さい:

オリオン座の2つの星を見付ける:

両者の角度分離をラジアンで計算する:

AstroAngularSeparationの結果と比較する:

GeoPositionを使って座標を指定する:

楕円体の地球上でGeoDistanceを計算する:

地球の平均半径で割って比較可能な結果にする:

球の上の任意の点の間の記号的な距離を計算する:

実数上で簡約したVectorAngleの結果と比較する:

考えられる問題  (1)

SphericalDistanceの使い方を変えると異なる結果が返されるかもしれない:

両方の結果が等価であることを確かめる:

おもしろい例題  (1)

四面体の頂点の球面座標をリストにする:

四面体を頂点間に弧を付けてプロットする:

すべての点が等しい角度分離にあることを確かめる:

Wolfram Research (2023), SphericalDistance, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/SphericalDistance.html.

テキスト

Wolfram Research (2023), SphericalDistance, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/SphericalDistance.html.

CMS

Wolfram Language. 2023. "SphericalDistance." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/SphericalDistance.html.

APA

Wolfram Language. (2023). SphericalDistance. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/SphericalDistance.html

BibTeX

@misc{reference.wolfram_2024_sphericaldistance, author="Wolfram Research", title="{SphericalDistance}", year="2023", howpublished="\url{https://reference.wolfram.com/language/ref/SphericalDistance.html}", note=[Accessed: 18-November-2024 ]}

BibLaTeX

@online{reference.wolfram_2024_sphericaldistance, organization={Wolfram Research}, title={SphericalDistance}, year={2023}, url={https://reference.wolfram.com/language/ref/SphericalDistance.html}, note=[Accessed: 18-November-2024 ]}