SphericalRegion
3Dのグラフィックス関数に与えるオプションで,3Dの境界ボックスに外接する球が指定された表示領域に収まるように最終的なイメージがスケールされるかどうかを指定する.
詳細
- SphericalRegionFalseは,指定された表示領域の範囲内で,3Dのイメージをできる限り大きくスケールする.
- SphericalRegionTrueは,3Dの境界ボックスに外接する球が,常に指定された表示領域に収まるように,3Dのイメージをスケールする.
- SphericalRegionAutomaticは,トップレベルのグラフィックスについてはSphericalRegionFalseに等しい.しかし,グラフィックスが他のタイプセッティングあるいはInset,Row,Grid等のグラフィカル構造に含まれる場合は,AutomaticはTrueと同じものとして扱われる.
- 球の中心として境界ボックスの中心が採用される.球の半径は,境界ボックスが球に内接するように選ばれる.
- SphericalRegion->Trueの設定では,特定のオブジェクトのイメージは,このオブジェクトの向きにかかわらず,その大きさが一定になる.
- SphericalRegionSphere[center,radius]とすると,グラフィックスの座標系で境界球を指定する.radius は 方向の半径を指定する. 方向と 方向は,球状の視野範囲を持つためにカメラ空間で自動的にスケールされる.有効なSphere指定があるとViewAngleオプションとViewVectorオプションは無視される.
- center がAutomaticに指定されていると,その中心はViewCenterであると見なされる.それ以外の場合は,ViewCenterオプションが center によって上書きされる.
例題
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特性と関係 (2)
デフォルトでは,3Dグラフィックスは2Dの境界ボックス内にぴったり収まる大きさになっている:
SphericalRegionを使うと,グラフィックスを境界ボックスの内側に入れることができる:
SphericalRegion->Trueにしてさまざまな視点から見たCuboid:
SphericalRegionなしで:
考えられる問題 (2)
Wolfram Research (1991), SphericalRegion, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/SphericalRegion.html (2020年に更新).
テキスト
Wolfram Research (1991), SphericalRegion, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/SphericalRegion.html (2020年に更新).
CMS
Wolfram Language. 1991. "SphericalRegion." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2020. https://reference.wolfram.com/language/ref/SphericalRegion.html.
APA
Wolfram Language. (1991). SphericalRegion. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/SphericalRegion.html