Sunset

Sunset[]

現行の日付と場所について,次の日没の時刻を返す.

Sunset[datespec]

指定された日付について,次の日没の時刻を返す.

Sunset[locationspec]

指定された場所について,次の日没の時刻を返す.

Sunset[locationspec,datespec]

指定された日付と場所について,次の日没の時刻を返す.

Sunset[{{location1,date1},{location2,date2},}]

指定された場所すべてについて,指定された日付における次の日没の時刻を返す.

Sunset[locationspec,datespec,func]

func を使い.広範な場所について何を返すか決定する.

詳細とオプション

  • 日没は,沈みつつある太陽の円板の上端が地平線と接触するように見える瞬間として定義される.
  • 観測場所は,局所的な地平線を定義する,太陽系の天体の表面上の任意の点にすることができる.
  • 位置は,地理座標を持つオブジェクトを表すと仮定されたEntityオブジェクトとして,あるいは,度を単位とする緯度と経度のペアとして指定することができる.
  • Sunset[]では,$GeoLocation$TimeZoneを使って,現在の位置と時刻帯を確定することができる.
  • datespec は,DateObject式,TimeObject式,日付文字列あるいは{y,m,d,h,m,s}の日付リストでよい.
  • datespec は,明示的なTimeZoneオプションの値があるDateObjectまたはTimeObjectの式である場合を除いて,$TimeZoneにあると仮定される.
  • locationspec および datespec は,単一項目でもそれらのリストでもよい.
  • datespec が日付のリストである場合には,その結果にはEventSeriesオブジェクトが含まれる.
  • datespec は,DateRange指定との互換性のために,{start,end,increment}と指定することができる.
  • Sunset[,func]は,位置が指定されている場合に,出力の形式を指定するのに使われる.
  • func に可能な設定
  • Automatic広範な場所について区間のみを返す
    Interval指定された場所すべてについて区間を返す
    Mean広範な場所について平均値を返す
    Min広範な場所について最小値を返す
    Max広範な場所について最大値を返す
    StandardDeviation広範な場所について標準偏差を返す
  • Sunrise[TimeZone->z]は,使用中のコンピュータが$TimeZoneで指定される時刻帯に設定されていると仮定して,時刻帯 z に推測される日付と時間とともに,次の日没の日付を返す.
  • Sunset[TimeDirection->-1]は,直前の日没の日付を返す.
  • Sunsetで使用できるオプション
  • ReferenceAltitude Automatic出/入りの瞬間を定義する高度値
    TimeDirection 1返すSunsetが次のものか,それとも直前のものか
    TimeZone $TimeZone日付について使用される時刻帯
  • TimeDirectionに可能な設定
  • 1指定された日付の次の日没を返す
    -1指定された日付の直前の日没を返す
  • 次は,ReferenceAltitudeオプションの可能な値である.
  • Automatic太陽の外縁上部が高度0を通過する
    alt太陽の中心が数値高度 alt を通過する
    {alt,limb}太陽の指定された外縁が数値高度 alt を通過する
  • 参照高度の角度 alt は,Quantity角として,あるいは角度として解釈される数式として与えることができる.次は,参照高度の伝統的な値である.
  • "Civil"太陽の中心の高度が6度
    "Nautical"太陽の中心の高度が12度
    "Astronomical"太陽の中心の高度が18度
  • 次は,太陽の外縁の可能な値である.
  • "UpperLimb"太陽の外縁上部
    "Center"太陽の中心点
    "LowerLimb"太陽の外縁下部
    limb1(外縁下部)から1(外縁上部)までの数値
  • 計算は正確には予測できない大気屈折モデルに基づいている.このモデルとローカルな地形の偏差との組合せによって,実際の観測時間と数分の誤差が生じることがある.

例題

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  (6)

ユーザの現在位置における次の日没を計算する:

指定された日付の次の日没を計算する:

指定された位置の次の日没を計算する:

指定された緯度/経度および日付の次の日没を計算する:

指定された都市および日付の次の日没を計算する:

次の日没の時刻を生成する:

スコープ  (13)

日付  (4)

日付は,DateObjectとして指定することができる:

日付は,日付の文字列として指定することができる:

日付はTimeObjectとして指定することができる:

広範に渡る日付について,次の日没を生成する:

場所  (7)

場所は,緯度と経度のペアで示すことができる:

場所には高度を加えることができる:

都市は,単一の特定の場所として処理される:

広範な場所についての結果は,デフォルトで区間である:

広範な場所についての結果の形式は,無効にすることができる:

場所は地球外でもよい:

複数の場所について,次の日没を求める:

時刻帯  (2)

ユーザの地理位置における次の日没をグリニッジ標準時で表す:

グリニッジ標準時で指定された位置と時間について,日没を求める:

オプション  (4)

ReferenceAltitude  (2)

デフォルトで,Sunsetは太陽の外縁上部の高度が0になった瞬間を報告する:

したがって,実際の太陽の中心は地平線の下になる:

高度と外縁の選択肢に特定の値を使う:

次の日没の時刻を求める.デフォルトで,地平線と太陽の外縁上部が使われる:

見かけの高度がゼロのときの同じ地平線を使う.今回は太陽の中心を比較する:

市民薄明,航海薄明,天文薄明の,太陽の中心で定義される開始時刻を求める:

TimeZone  (1)

イギリスのグリニッジにおける日没を求める:

TimeDirection  (1)

現在地における最後の日没を求める:

アプリケーション  (1)

日の出から日の入りまで,太陽に向かって一定のスピードで歩いた場合の最終位置を求める:

10分の増分で方位を反復し,新たなコースと目的地を求める:

結果の経路を可視化する:

出発点から到達点までの距離を求める:

特性と関係  (3)

デフォルトで,位置は$GeoLocationで定義され,日付は現行の日付で指定される:

日付範囲が指定されているとき,結果はEventSeriesの形になる:

太陽の見かけの円板の上端が地平線に接するときと定義される,次の日の入りを計算する:

その時点における太陽の中心位置を求める:

角半径に対応する太陽の高度:

大気の屈折効果を排除すると,太陽の真の位置は日没時に地平線のさらに下にあることが明らかになる:

考えられる問題  (3)

$TimeZoneの値は1年を通して変化するので,指定された日付に対する結果は,どこで入力を評価するかによって異なる場合がある:

これが問題となるような場合には,TimeZoneオプションを使って一貫した値を強制することができる:

Sunset[location,Interval]を使うと,特定の場所についての結果は,強制的に区間になる:

Sunsetは,大気の屈折効果を考慮した値を返す:

この効果は地平線近くで特に大きくなるが,地平線から数度下では効果が無効になる:

"TrueAltitude"メソッドを使って太陽の屈折を無効にし,前の結果と比較する:

おもしろい例題  (4)

現在地において,夏至,冬至,春分,秋分の日の出から日没までの太陽の位置をプロットする:

日没に照明を当てたイタリアの地図を生成する:

ヨーロッパ諸国の首都における日の入の表を生成し,最初と最後の5つずつのみを表示する:

指定された1年を通しての日中の時間の長さをプロットする:

Wolfram Research (2014), Sunset, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Sunset.html (2024年に更新).

テキスト

Wolfram Research (2014), Sunset, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Sunset.html (2024年に更新).

CMS

Wolfram Language. 2014. "Sunset." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2024. https://reference.wolfram.com/language/ref/Sunset.html.

APA

Wolfram Language. (2014). Sunset. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/Sunset.html

BibTeX

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