TestReport
TestReport["file"]
ファイルから検定結果のレポートを与える.
TestReport[{test1,test2,…}]
testiの結果のレポートを与える.
TestReport[{report1,report2,…}]
すべての検定レポート reportiを統合して一つにまとめたレポートを与える.
詳細とオプション
- TestReportはTestReportObjectを返す.
- TestReportは,テキスト形式のWolfram言語ファイルと検定ノートブックフレームワークを使うノートブックの両方を扱うことができる.
- TestReportは結果が"NotEvaluated"の検定だけを実行し,すでに評価されたものは飛ばす.
- TestReportには次のオプションを使うことができる.
-
HandlerFunctions < > 生成されたイベントの扱い方 HandlerFunctionsKeys Automatic ハンドラ関数に渡すパラメータ MemoryConstraint Infinity 各検定が使えるメモリ(単位:バイト) ProgressReporting $ProgressReporting 進捗レポートをするかどうか SameTest SameQ 実際の出力と期待される出力を比較する関数 TestEvaluationFunction TestEvaluate 作成された検定を評価する関数 TimeConstraint Infinity 各検定が使える時間(単位:秒) - TestReport[File["file"]]もサポートされている.
- TestReportの実行中に以下のイベントが生成できる.
-
"FileStarted" 検定ファイルの開始 "FileCompleted" 検定ファイルの完了 "ReportStarted" 検定レポートの開始 "ReportCompleted" 検定レポートの完了 "RuntimeFailure" ランタイムエラーの発生 "TestCreated" 検定が作成された "TestEvaluated" 検定が評価された - HandlerFunctions-><…,"eventi"->fi,… >という指定のときは,eventiが生成されるたびにfi[assoc]が評価される.The elements of assoc の要素はHandlerFunctionsKeysの設定によって指定されたキーを持つ.
- 次は,HandlerFunctionsKeysで指定可能なキーである.
-
"EventName" 処理されるイベントの名前 "EventID" イベントの一意的ID "Failure" イベントに関連付けられた失敗オブジェクト "FailureType" 検定に関連付けられた失敗のタイプ "Outcome" 検定に関連付けられた成果物 "TestFileName" イベントに関連付けられた検定ファイルの名前 "TestObject" イベントに関連付けられた検定オブジェクト "Title" 検定レポートの名前 - TestReportは検定が実行されているファイル名に$TestFileNameを設定する.
- CreateNotebook["Testing"]はTesting Notebookフレームワークで使用するために設定された空白のノートブックを開く.
例題
すべて開くすべて閉じる例 (2)
スコープ (1)
基本的な用法 (1)
オプション (10)
HandlerFunctions (1)
HandlerFunctionKeys (1)
HandlerFunctionsKeysを使ってHandlerFunctionsの使用中に興味があるキーだけを選ぶ:
イベントの中に要求するキーを与えないものがある場合,そのイベントはAssociationには現れない:
MemoryConstraint (2)
ProgressReporting (1)
実行に時間がかかる検定の場合は,進捗レポートが自動的に表示される:
オプションProgressReportingを使ってこれを無効にする:
進捗レポートを大域的に無効にしたければ,$ProgressReportingを無効にするとよい:
SameTest (2)
TimeConstraint (2)
アプリケーション (1)
TestReportを再び使って既存のTestReportObjectを新たなものと統合する:
複数のTestReportObjectをTestReportを使って統合する際,複製された検定はレポートから自動的に削除される:
特性と関係 (2)
ThrowとCatchをHandlerFunctionsで使って検定が失敗したときにテストランの実行を中止する:
ThrowとCatchをTestEvaluationFunctionで使うこともできる:
ReapとSowをHandlerFunctionsで使ってすべてのイベント名を収集する:
考えられる問題 (2)
テキスト
Wolfram Research (2014), TestReport, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/TestReport.html (2023年に更新).
CMS
Wolfram Language. 2014. "TestReport." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2023. https://reference.wolfram.com/language/ref/TestReport.html.
APA
Wolfram Language. (2014). TestReport. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/TestReport.html