UndoOptions
Styleのオプションで,フロントエンドのインタラクティブな取消し/やり直しのシステム動作を制御する設定を指定する.
詳細
- 典型的な用法はUndoOptions->{opt1->val1,opt2->val2,…}である.
- 指定可能なサブオプション
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"Enabled" Automatic 取消しが有効になっていてイベントを記録しているかどうか "MaxLength" Infinity 取消しシステムに保存可能なイベントの最大数 "MemoryLimit" 107 取消しの履歴をファイルシステムにスプールする前にシステムが使用可能なバイト数 "RememberEvaluations" True 取消しスタック中の 評価の結果を保存するかどうか - フロントエンドは複数の取消しスタックを管理する.例えば,各ノートブックにそれ自身の取消しスタックが存在し,InputFieldのようなノートブックコンテンツには独立した取消しスタックがあることがある.各取消しスタックは,それが付属するオブジェクトに関連付けられたオプションで制御される.
- "Enabled"->Automaticは,DeployedおよびEditable等のオプションを使って取消しを有効にすべきかどうかを決定する.これは,オブジェクトによって異なった動作を示す場合がある.例えば,Deployed->Trueのノートブックでは取消しスタックが無効になっているが,InputFieldはDeployedの設定にかかわらず有効になっている.
- "MaxLength"は,「取消し」メニューコマンドが使用できる回数を制御する.全体として1回の「取消し」メニューコマンド使用に相当する一連の動作は,このオプションの目的としては1項目と数えられる.
- 取消しスタックが"MemoryLimit"で設定された限界を一時的に超過することがある.これが起ると,フロントエンドは取消し動作をファイルシステムにスプールすることでメモリ使用を減少させようとする.このようなスプール動作が無効になっていると,取消しスタックはメモリ内に納まるようにカットされる.
- "RememberEvaluations"->Falseは,Button,ActionMenu等のコントロールからの評価によって引き起こされた動作を追跡し続ける.
- "SpoolDirectory"はファイルシステムのどこに取消し動作を連続保存するかを決定する."SpoolDirectory"->Noneとすると,取消し動作のスプールが無効になる.
- 取消しスタックのスプールは,大量の取消しスタックを過剰なメモリ使用を回避しながら保存する有効な方法ではあるが,欠点がない訳ではない.非常に大きい出力を扱っている場合は,スプールによってシステムが遅くなることがある.また,取消しスタックは平文でスプールされるので,安全ではないシステム上ではセキュリティリスクの可能性がある.
例題
Wolfram Research (2014), UndoOptions, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/UndoOptions.html.
テキスト
Wolfram Research (2014), UndoOptions, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/UndoOptions.html.
CMS
Wolfram Language. 2014. "UndoOptions." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/UndoOptions.html.
APA
Wolfram Language. (2014). UndoOptions. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/UndoOptions.html