FLV (.flv)
- FLVのImportには完全なFFmpegのインストールが必要である.
- Export は FLV ファイルを生成する.Adobe は2020年12月31日でAdobe Flash Player のサポートを終了することを発表した. 代りに, "MP4" のような新しい形式のファイルへの出力が可能である.
予備知識
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- 登録MIMEタイプ:video/x-flv
- Adobe/Macromedia Flash動画ファイル.
- FlashオーサリングソフトウエアでFlashアニメーションの作成に使われたり,Flashベースの動画プレーヤーで再生に使われたりする.
- FLVはFlash Videoから派生した単語である.
- Adobe は2020年12月31日でAdobe Flash Player のサポートを終了することを発表した.
Import と Export
- Import["file.flv"] は動画ファイルをインポートして, Video オブジェクトを返す.
- Import["file.flv",elem] は動画ファイルから特定の要素をインポートする.
- インポート形式は Import["file","FLV"] または Import["file",{"FLV",elem,…}]で指定できる.
- FLVのImport は完全に FFmpegのインストール.
- FLVのImport については FFmpegのインストールを参照のこと.
- Export["file.flv",expr] expr をFLVにエキスポートする.
- 以下の式がサポートされている:
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AnimatedImage[…] AnimatedImage オブジェクトをエキスポートする Manipulate[expr,…] Manipulate オブジェクトによって生成されたフレーム Video[…] Videoオブジェクト {expr1,expr2,…} Graphics, Image または他の任意の式のリスト - 任意の式 expriがエキスポートされるときには,同じディスプレイサイズの expriのラスタ画像が個々のフレームとなるアニメーションが作成される.
- FLV の期間はフレームの数と指定されたフレームレートから決定される.
- ブックマークが Manipulateオブジェクトの中で設定されている場合,ExportはManipulateの速さと期間を維持したままブックマークの間を補間することによってFLVファイルを生成する.
- Export["file.flv",{elem1->expr1,elem2->expr2,…},"Rules"] は,ルールを使ってエキスポートされる要素を特定する.
- Import と Exportについての一般的な情報は,関数ページを参照のこと.
- ImportString と ExportString はFLV形式をサポートする.
- 一般的な情報は,以下の関数ページを参照のこと.
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Export ファイルへエキスポートする CloudExport クラウドオブジェクトへエキスポートする ExportString 文字列へエキスポートする ExportByteArray バイト配列へエキスポートする
Import要素
- 一般的なImport要素:
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"Elements"
"Summary"ファイル中の有効な要素とオプションのリスト ファイルの概要 "Rules" 使用可能なすべての要素の規則のリスト - 動画表現要素:
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"ImageList" 画像のリストとして表されたフレーム "Video" Video オブジェクトとして表された動画ファイル "VideoData" 各フレームの生のビットマップデータの配列 "VideoStream" VideoStream オブジェクトとして表された動画ファイルへのハンドル - Import はデフォルトで "Video" 要素を使用する
- 動画ファイルには複数の動画,音声のトラックが含まれていることがある.トラック数を返す要素:
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"AudioTrackCount" 音声トラック数 "VideoTrackCount" 動画トラック数 - 動画メタデータ要素:
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"BitDepth" ファイルの各色チャンネルを表すのに使用するビット "ColorSpace" ファイルで使用する色符号 "FrameCount" ファイル中のフレーム数 "FrameDurations" 各フレームに与えられた表示時間のリスト "FrameRate" 1秒あたりに表示されるフレーム数 "RasterSize" ラスタサイズ "VideoEncoding" ファイルで使用する動画コーデック - 音声関連要素:
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"Audio" インコアのAudioオブジェクト "AudioChannels" 音声チャンネル数 "AudioData" 音声サンプルの配列 "AudioEncoding" ファイルで使用されている音声コーデック "AudioFile" アウトオブコアのAudioオブジェクト "BitRate" 秒あたりのビット数 "SampleRate" 秒あたりの音声サンプルの数 - その他のメタデータ要素:
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"Duration" 動画のおよその継続時間(秒) "ExactDurations" 動画,音声,字幕すべてのトラックの厳密な継続時間の連想 "ExactTimeBoundaries" すべての動画,音声,字幕トラックの厳密な開始・終了時間の連想 "MetaInformation" 数量,場所,日付,数等として解釈されるメタデータ "RawMetaInformation" 文字列または数の未解釈メタデータ "Summary" ファイルの概要 "TrackStartTimes" 各トラックの開始時間の連想 - $VideoDecoders と $AudioDecoders は使用中のコンピュータシステムで利用できるデコーダのリストを与える.
オプション
- 一般的なImportのオプション:
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AudioTracks 1 関心のある音声トラック "ImageTopOrientation" Automatic ファイルに保存された動画の向き RasterSize Automatic ラスタ次元 SubtitleTracks 1 関心のある字幕トラック VideoTracks 1 関心のある動画トラック - "Audio" 要素のImport オプション:
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"AudioChannels" Automatic 音声チャンネル数 SampleRate Automatic 各チャンネルの秒あたりのサンプル数 - Export オプション:
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Background White エキスポートされたアニメーションの周囲を埋める色 ImageSize Automatic アニメーションになったオブジェクトのピクセルの次元 "CompressionMethod" None FLVデータが圧縮されるべきかどうか "HTMLFile" None HTML ラッパーに書かれるべきファイルの名前 "ThumbnailFile" None エキスポートされる最初のフレームの小さなプレビュー画像のファイルの名前 - "CompressionMethod" の設定には None と "GZ"が使用できる.
- Manipulate 式でエキスポートされるときのExport オプション:
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"AnimationDuration" Automatic Manipulate オブジェクトをエキスポートする際のアニメーションの長さ(秒) "ControlAppearance" Automatic Manipulateコントロール要素をエキスポートされたファイルでどのように描画するのか "FrameRate" 15 1秒あたりに表示されるフレーム数 "RepeatAnimation" True 無限にアニメーションをループするかどうか "Scalable" False アニメーションをブラウザのプラグインで再生するときにウィンドウに納まるようにスケールするかどうか - "ControlAppearance"に使用できる設定:
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Automatic ローカルのコンピュータシステムのスタイル要素を使って,ユーザコントロールがノートブックインターフェースと全く同じに見えるようにする "Generic" 一般的なスタイルでグラフィカルコントロールを描画する None アニメーションのエキスポート時にコントロール要素は除外する
例題
すべて開くすべて閉じる例 (1)
スコープ (2)
Export (2)
Adobe は2020年12月31日でAdobe Flash Player のサポート終了を発表した. 代りに"MP4"等の最近の形式へ出力する.
FLVにエキスポートされる Manipulateを作成する:
ListAnimate オブジェクトをFLVにエキスポートすることができる: