KML (.kml,.kmz)
予備知識
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- KML地図データ形式.
- 標準GISファイル形式.
- 形状と地図特性のデータを保管する.
- KMLはKeyhole Markup Languageの頭字語である.
- Google Earthで使用されている.
- 複数のファイルが組み合されたファイルアーカイブ.
- XML形式.
- OGC(Open Geospatial Consortium)の標準形式.
ImportとExport
- Import["file.kml"]はKMLファイルをインポートし,全グラフィックスレイヤーを組み合せて描画したものを返す.
- Export["file.kml", expr]はデータをKMLにエキスポートする.
- Import["file.kml"]はGeoGraphicsオブジェクトを返す.
- Import["file.kml","elem"]はKMLファイルから指定された要素をインポートする.
- Import["file.kml",{{"elem1","elem2",…}}]指定された要素をインポートする
- Export["file.kml",{layer1,layer2,…},{"KML","Data"}]はKMLの特徴を現す式をファイルにエキスポートする.
- 一般的な情報は,以下の関数ページを参照のこと.
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Import, Export ファイルからインポートする,あるいはファイルへエキスポートする CloudImport, CloudExport クラウドオブジェクトからインポートする,あるいはクラウドオブジェクトへエキスポートする ImportString, ExportString 文字列からインポートする,あるいは文字列へエキスポートする ImportByteArray, ExportByteArray バイト配列からインポートする,あるいはバイト配列へエキスポートする
Import要素
- 一般的なImport要素:
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"Elements" ファイル中の有効な要素とオプションのリスト "Summary" ファイルの概要 "Rules" 使用可能なすべての要素の規則のリスト - データ表現要素:
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"Data" KMLアーカイブの各特徴を表すルールベースの表現 "Graphics" 単一のGeoGraphicsオブジェクトにまとめられた全レイヤー "GraphicsList" KMLアーカイブのレイヤーを表すグラフィックスのリスト "ImageOverlays" ラスタ画像オーバーレイ - ImportはデフォルトでKML形式に"Graphics"要素を使う.
- Importに要素"Graphics"を与えると,組み合されたグラフィックスの内容がベクトルおよびラスタグラフィックスとして得られる.
- Import["file","Data"]は{ layer1,layer2,…} という形の式を返す.各レイヤーは形状と特性に関連付けられた数値・文字情報を表す規則のリストとして与えられる.
- "Data"要素はExportの以下の機能をサポートする:
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"ExtendedData" 規則のリストとして与えられる拡張されたデータ "Geometry" Line,Point,Polygonプリミティブのリスト "LabeledData" 規則のリストとして与えられるデータ "LayerName" 文字列として与えられるレイヤー "NetworkLinks" リンクを表す文字列のリスト "Overlays" グラウンドオーバーレイを表す規則 "PlacemarkNames" 文字列として与えられるプレースマーク名 - メタ情報要素:
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"LayerNames" 文字列のリストとして与えられる,各レイヤーの名前 "LayerTypes" 各レイヤーがどのグラフィックスプリミティブで構成されるか "SpatialRange" 通常10進法表記の度数で与えられる,地理座標の範囲 - KMLファイルの地理座標は常にWGS84測地系を参照する.