SurferGrid (.grd)

予備知識

    • Golden Software Surfer地理空間ファイル形式.
    • Golden Software製品に使用されている地形データ形式.
    • 地形データのアーカイブと交換に使用される.
    • Binary形式またはASCII形式.
    • 数値標高モデル(DEM)を含む.
    • 数値標高モデルは標高値のラスタとして保管される.

Import

  • Import["file.grd"]はSurferグリッドファイルをインポートし,含まれているデータの描画を返す.
  • Export["file.grd",expr]は標高データを表す配列をSurferグリッド形式にエキスポートする.
  • Import["file"]Graphicsオブジェクトを返す.
  • Import["file","elem"]はSurferグリッドファイルから指定の要素をインポートする.
  • Import["file",{"elem","suba","subb",}]はサブ要素をインポートする.
  • Import["file",{{"elem1","elem2",}}]は複数の要素をインポートする.
  • Export["file.grd",expr,elem]expr が要素 elem を指定してるとしてSurferグリッドファイルを作成する.
  • Export["file.grd",{expr1,expr2,},{{elem1,elem2,}}]は各 expri が対応する elemi を指定しているとして扱う.
  • Export["file.grd",expr,opt1->val1,]は指定の値を持つ指定のオプション要素で expr をエキスポートする.
  • Export["file.grd",{elem1->expr1,elem2->expr2,},"Rules"]は規則を使ってエキスポートする要素を指定する.
  • 一般的な情報は,以下の関数ページを参照のこと.
  • Import, Exportファイルからインポートする,あるいはファイルへエキスポートする
    CloudImport, CloudExportクラウドオブジェクトからインポートする,あるいはクラウドオブジェクトへエキスポートする
    ImportString, ExportString文字列からインポートする,あるいは文字列へエキスポートする
    ImportByteArray, ExportByteArrayバイト配列からインポートする,あるいはバイト配列へエキスポートする

Import要素

  • 一般的なImport要素:
  • "Elements" ファイル中の有効な要素とオプションのリスト
    "Summary"ファイルの概要
    "Rules"使用可能なすべての要素の規則のリスト
  • データ表現要素:
  • "Data"地形標高値の配列
    "Graphics"ReliefPlotとして描画されるDEMファイル
    "Image"生のDEMデータの画像オブジェクト
    "ReliefImage"ReliefImageとして描画されるDEMファイル
  • ImportはSurferグリッド形式にデフォルトで"Graphics"要素を使用する.
  • メタデータ要素:
  • "ElevationRange"標高値の範囲(メートル)
    "RasterSize"地形の格子サイズ
    "SpatialRange"座標系単位で与えられる地理座標の範囲
    "SpatialResolution"座標系単位で与えられる格子間隔
  • Import["file.grd","ElevationRange"]は標高値(メートル)の範囲{zmin,zmax}を与える.
  • Import["file.grd","SpatialRange"]はファイルでカバーされている地理範囲を囲む座標を{{ymin,ymax},{xmin,xmax}}という形の式で与える.

オプション

  • 一般的な描画オプション:
  • BackgroundNone背景色
    DataRangeAutomaticデータに想定する経度と緯度の値の範囲
    ImageSizeAutomatic画像の全体の大きさ
  • DEM描画オプション:
  • ColorFunction"Topographic"面の色をどのように決めるか
    DataReversedFalse行の順序を逆にするかどうか
    LightingAngleAutomatic擬似照明の実際の入射角
  • Importオプション:
  • "DefaultElevation"Automaticファイルでカバーされていない領域の標高設定
    "DownsamplingFactor"1インポートの際にDEMデータの各水平方向のサイズを削減するための整数因子
  • Exportオプション:
  • "BinaryFormat"TrueファイルがASCII形式であるかバイナリ形式であるか
    "DefaultElevation"Automaticファイルでカバーされていない領域の標高設定
    "LegacyFormat"FalseSurfer 6互換ファイルにエキスポートするかどうか

例題

  (5)

Surferグリッド数値標高モデルをインポートする:

このファイルで利用できるImport要素の名前を得る:

データの座標範囲を得る:

データをインポートして3Dモデルとして表示する:

行列をSurferグリッドデジタル標高モデルとしてエキスポートする: