相対ファイルパスと絶対ファイルパスを構築する.
相対的な場所へのパス
多くの場合,相対的ファイルパスは絶対パスよりも安定している.ノートブックにデータや他のファイルがバンドルされていると,バンドル全体が別の場所に動かされた場合にでも,相対ファイルパスはそのまま使える.
引数なしでNotebookDirectoryを評価すると,その評価を含むノートブックへのパスが返される:
FileNameJoinでこのノートブックのディレクトリに相対的なパスを指定する:
ParentDirectoryを使って,このノートブックの親ディレクトリに相対的なパスを指定する:
- FileNameJoin式を評価した結果ではなく,式を直接コードで使う.FileNameJoinを評価した結果は絶対ファイルパスである.
絶対的な場所へのパス
FileNameJoinや同類のパス構築関数を使うと,絶対ファイルパスを計算することができる.パス式の「出力」を使って,絶対ファイルパスをコードに埋め込む:
- 予め定義されている便利なファイルパスも数多くある.例えば,$HomeDirectoryと$UserDocumentsDirectoryがそうである.