記号的なテンソル
テンソルは線形計算における基本のツールで,ベクトルと行列をより高い階数に一般化する.Wolfram言語には任意の階数・対称性のテンソルを代数的に操作する強力なメソッドが含まれている.Wolfram言語は要素の配列として与えられたテンソルと,特定のテンソル領域のメンバとして与えられた記号的テンソルの両方を扱うことができる.
テンソルの表現と特性
Arrays — 指定の特性を持つ記号配列の領域
TensorRank ▪ TensorDimensions ▪ TensorSymmetry
テンソル代数
TensorContract — テンソルのスロットの縮約
TensorTranspose — テンソルのスロットの転置
TensorProduct — テンソルの一般的な積
TensorWedge ▪ HodgeDual ▪ Symmetrize
テンソルの正規化
TensorReduce — 任意の多項式テンソル表現を標準形に変換する
TensorExpand — 積,和,その他のテンソル演算を展開する
対称性のある配列
SymmetrizedArray — 対称性において,その独立した成分で指定される配列
SymmetrizedArrayRules — 対称性を想定した場合の,独立成分の規則
SymmetrizedReplacePart — 配列の独立成分と対応する従属成分を対称性に従って置換する
テンソルの対象性の指定
Symmetric — テンソルスロットの転置の影響
Antisymmetric ▪ ZeroSymmetric ▪ Hermitian ▪ Antihermitian
SymmetrizedIndependentComponents ▪ SymmetrizedDependentComponents