CompoundPoissonProcess
CompoundPoissonProcess[λ,jdist]
割合母数 λ でジャンプサイズ分布 jdist に従う複合ポアソン(Poisson)過程を表す.
詳細
- CompoundPoissonProcessは,累積ポアソン過程あるいはポアソンクラスタ過程としても知られている.
- CompoundPoissonProcessは連続時間で,jdist によって連続状態あるいは離散状態となるランダム過程である.
- 時間 における状態は で与えられる.ただし,は jdist に従う独立同分布の確率変数であり, はPoissonProcess[λ]に従う.
- 母数 λ は任意の正の実数でよく,jdist は任意の一変量分布でよい.
- CompoundPoissonProcessは,Mean,Variance,RandomFunction等の関数で使うことができる.
例題
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基本的な用法 (4)
過程スライス特性 (4)
スライス分布はCompoundPoissonDistributionである:
アプリケーション (2)
改装開店した商店に,ポアソン過程に従って1時間に20人の割合で顧客が来店する.この商店は,販売促進の一環として,来店客全員に粗品を贈呈している.粗品の値は,形状母数10,尺度母数3のWeibullDistributionに従う.改装開店初日の営業時間である12時間について,粗品にかかる費用の過程のシミュレーションを行い,費用総額の期待値を求める:
リスクからの保険金請求総額は,ポアソン母数が200の複合ポアソン過程に従う.保険金請求額の分布は,最小値母数300,形状母数3,位置母数0のパレート(Pareto)分布に従う.保険業者は有効な保持レベル300の超過損害再保険に加入している.4年間の保険金請求の過程のシミュレーションを行う:
特性と関係 (6)
CompoundPoissonProcessはジャンプ過程である:
複合ポアソン過程の任意のスライス分布はCompoundPoissonDistributionである:
BernoulliDistributionの複合ポアソン過程のスライスはPoissonDistributionに従う:
特殊BorelTannerDistributionの複合ポアソン過程のスライスはPoissonConsulDistributionに従う:
Borel-Tanner分布に従う変数の和はBorel-Tanner分布に従うので,スライス分布はパラメータ混合分布と等しい:
テキスト
Wolfram Research (2012), CompoundPoissonProcess, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/CompoundPoissonProcess.html.
CMS
Wolfram Language. 2012. "CompoundPoissonProcess." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/CompoundPoissonProcess.html.
APA
Wolfram Language. (2012). CompoundPoissonProcess. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/CompoundPoissonProcess.html